7年間、60億キロにも及ぶ日本の小惑星探査機はやぶさの旅を支えたプロジェクトチームの物語を描いた『はやぶさ/HAYABUSA』。この映画が10月1日に公開初日を迎え、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶に竹内結子、西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎、鶴見辰吾、堤幸彦監督と、主題歌を歌うfumikaが登壇した。
・[動画] 『はやぶさ/HAYABUSA』完成披露舞台挨拶
・『はやぶさ/HAYABUSA』初日舞台挨拶、その他の写真
公開前から話題を集めたこともあって、この日の客席は溢れんばかりの盛況ぶり。観客からの声援と温かい拍手で登壇者が迎えられるなか、舞台挨拶がスタートした。竹内は「公開初日を迎え、今までの編集や試写、キャンペーンの数々が思い出されます。堤監督率いるこの『はやぶさ』は本日より旅立ちの日。どうぞ見守ってください」と挨拶。西田は「初日の第1回目の上映でご覧いただいたみなさんは神様のようです」と、まずは観客に感謝の言葉を述べてから「我々、俳優並びにスタッフのみんなで世界初の快挙の追体験し、日本人としての誇りを取り戻すことができまし」と撮影を振り返った。
衣装から小道具まで、完全コピーに徹したという堤監督は「私は全くの文系でありまして、科学をモチーフにした映画が私にできるのかと不安でした」と撮影前の心境を漏らすも、「竹内さんと最初に会ったときに『科学は無知です』と言ったら『私もそうですよ』と仰っていただき、とても安心してゼロからスタートできました」と竹内のひと言で不安が取り除かれたことを告白。「調べれば調べるほど、チームのみなさんはお茶目な方。電車やバスの隣で本を読んでいるような方が世界的な偉業を成し遂げた。そこに感動して参加することを決め、一生懸命チームと一緒に戦ってまいりました。今日の日を迎えられて本当に幸せです」と素直に喜びを表した。
その堤監督から「ついに全米での公開が決定しました。ロサンゼルスをはじめ、10都市で来春公開ということです」と発表されると、会場からは拍手の嵐が。堤監督が「素直に嬉しいです。日本人の誇りというべき『はやぶさ』の偉業を世界の人にもう一度見ていただきたいと思います」と語れば、竹内も「すごいですね〜。そうなったら字幕を見て英語の勉強をしたいと思います。あれ、逆か?」と笑わせ、「光栄なことですね。世界中の人に日本人がすごいというところを見てもらいたいです」と早くも世界の観客を見すえていた。
竹内は、来年フジテレビ系で放送する連続ドラマ『ストロベリーナイト』が9月30日にクランクアップしたばかり。「夏の時期に撮影したドラマで、体調も崩して熱も何日か下がらない日が続きました。『竹内もうダメかも…』と思いました」と苦労話を明かすが「その時に『はやぶさ』の存在を思い出し、『私はまだ頑張れる』と思いました」と『はやぶさ』効果でドラマの撮影を乗り切ったことを明かすと「この作品に出演できたことが1番の財産。みなさんがこの作品に触れたことで、少しでも日本人である私たち1人ひとりの力が大したものであると自信を持っていただけたら嬉しいです」と話していた。
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