目指すは興収880億円!? 『ステキな金縛り』大ヒットで深津絵里らが御礼舞台挨拶！

2011.11.14

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落ち武者の幽霊を証人として法廷に立たせようとダメ弁護士が奔走する法廷コメディ『ステキな金縛り』。10月29日より公開中の本作が2週連続で興行成績1位を獲得。公開16日間で観客動員は180万人を突破し、本年度ナンバー1ヒット邦画になる可能性もあることから、その大ヒット御礼舞台挨拶が11月13日に有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、三谷幸喜監督をはじめ、深津絵里、中井貴一、阿部寛が登壇した。

・キュートなミニワンピの深津絵里、『ステキな金縛り』初日を無事迎えられ一安心
・『ステキな金縛り』大ヒット御礼舞台挨拶、その他の写真

まずは、大ヒットしたことに関して三谷監督が興奮気味に「先ほど興行収入が22億円に達したと聞きました。2週で22億なら4週で44億、40週で440億、80週で…」ととどまることを知らず語り続けると、中井が「もういいって」と止めに入り、場内は爆笑の渦に。三谷監督は「本当にありがとうございます」とお礼を述べ、中井は「たくさんお客さんが入ったからといって僕たちが儲かるわけではないです（笑）。ですから、今日ここにいるメンバーは純粋にお礼が言いたくて来ました！」と満面の笑みで喜びを表した。

主人公のダメ弁護士を演じた深津は「三谷監督のお話の世界を存分に楽しんでいただきたいし、ぜひエンドロールまで見逃さないでほしいです」とアピール。阿部も「面白いシーンはたくさんあって、生瀬（勝久）さんや（中井）貴一さんのシーンだったり、僕のタップだったり（笑）。とにかくいっぱい散りばめられてます」と作品の楽しさを語った。

キーパーソンである落ち武者の幽霊・更科六兵衛を演じた西田敏行は残念ながら欠席だったが、劇中同様に六兵衛がここにいるという設定で、彼が返答の合図に使うハーモニカが用意されて舞台挨拶を行うという演出も。登壇者は見えない六兵衛に話しかけるというムチャぶりを次々と要求され、阿部が戸惑いながら「お久しぶりです」と話しかけると、三谷監督から目線が違うとダメ出しされてしまうハメに。その後に振られた中井は「あ、あの……今、阿部さんを見てて恥ずかしくなっちゃいました（笑）」と照れて言葉を詰まらせると、会場には笑いが巻き起こった。

最後に三谷監督が「この作品はお年寄りの方から小さなお子さんまで家族揃って見に来られる方もいてとても嬉しく、そういう映画は少ないんじゃないかと思います。うまくいけば今年の邦画ナンバー1になれるかなと思ってますが、僕らの前には『コクリコ坂』という大きな坂があります。それを乗り越えて行きたいと思うので、どうぞよろしくお願いします！」とジブリアニメの『コクリコ坂から』を意識しつつ、さらなるヒットを期待するコメントを発して舞台挨拶は終了。最後は、カメラマンたちから邪魔だとブーイングも出た小道具のハーモニカを三谷監督自ら撤収し、笑いを取りながら降壇して幕を閉じた。