2010年10月に公開され、興行収入23億円、動員数200万人を突破した大ヒット映画『大奥』。この作品の続編がドラマと映画で製作されることが明らかになり、堺雅人が両作で主演、ドラマ版には多部未華子が、映画版には菅野美穂が共演することが発表された。
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本作は、謎の疫病により、男女の役割が逆転した江戸時代を舞台にした人気コミックが原作。今回発表されたドラマ版では汚れなき心を持つ院主・有功(ありこと)、映画版では胸に野望を秘めた右衛門佐(えもんのすけ)がそれぞれ主人公となるが、2人が瓜二つという設定を活かし、堺雅人が一人二役を演じることになった。
堺は「大変なお役をいただきました。原作は以前一度読んでいたのですが、改めて読み直すと“男女逆転”という設定以外は、とても硬派な歴史劇。歴史上の人物や、事件が丁寧に描かれています。大河ドラマに参加するときのような、意気込みと緊張感でのぞみたい」と決意を表した。
ドラマ版で、国のために翻弄されながらも我が身を捧げ、初の女将軍となる3代将軍・家光を演じる多部は「大きなプロジェクトで、とても緊張して不安でいっぱいです」と胸の内を明かし、「堺さんはじめ、たくさんのキャストの皆さんとお芝居をさせていただくこと、とても楽しみにしています」と述べた。
映画版で、不安と孤独に苛まれながらも愛を求め続ける5代将軍・綱吉を演じる菅野は「まさか自分が、将軍の役をやらせていただく機会があるなんて、夢にも思いませんでした」と驚きを隠せない様子。続けて、「かつら合わせ、衣装合わせなどが終わり、少しずつイメージを膨らませている段階です。将軍の葛藤、孤独、やり切れない運命をエンターテインメントとして演じられたら良いなと思います」と話した。
2人との共演について堺は「お2人とも初めての共演です。ずっとご一緒したいと思っていたので、撮影が本当に待ち遠しいです」と嬉しそうにコメント。2人の印象について「多部さんの、運命を見据えた強い眼差し。菅野さんの、かなしげな悩ましい吐息。お2人の演じる将軍を通して徳川家を見ると、江戸時代にまた違った光が当てられるのではないでしょうか?」と語り、「僕の役柄は、お2人に仕える大奥総取締で、あくまでも裏方。いい作品になるよう、お2人を支えながら粉骨砕身力の限りを尽くす所存です」と意気込んだ。
本作の監督は、前作に引き続き金子文紀がドラマ、映画ともにメガホンをとり、脚本はテレビドラマ『美しい隣人』など、大人のドラマで定評のある神山由美子が手掛ける。
TVドラマ『大奥 有功・家光篇』はTBS系にて10月クールオンエア。映画『大奥 右衛門佐・綱吉篇』は12月22日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開される。
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