日本占領下の朝鮮で出会った日本人と朝鮮人の少年が辿る数奇な運命を描いた『マイウェイ 12,000キロの真実』。この映画のトークイベントが1月27日に新宿バルト9で行われ、劇中で野田曹長役を怪演した山本太郎が登壇した。
反原発をはじめとする日々の市民活動で日焼けして登場した山本は、冒頭、「みなさんが映画を見られてうらやましい。市民活動で忙しくてこの映画を見る暇がなく、DVDを貸してもらったけど、半年かかって撮影した作品を小さい画面で見るのがもったいなくて」と、まだ本作を見ていないことを明かした。
また、活動が多忙になる反面、収入は激減したそうで、「忙しさは20倍、収入は10分の1」と語った山本。夢はいい役者になることで、「そのためには中途半端に終われない。60代、70代になったらいい味を出せ、ブレイクできるのかなと思っている。そのためにも(反原発などの)市民活動もしている」とコメント。「原発以外でも電力を賄えるのに、30%未満の供給率で地震大国日本に原発があるのはリスクが高すぎる。生きていく上で障害になる。いい役者になるためにも、活動が大切だと思った」と続けた。
ほかにも、スカイプでオーディションを受けた裏話や、本物の戦場にいるかのような錯覚を覚える撮影現場では、日本人キャストで集まってご飯を食べては、言葉では表せない思いを語り合ったと話し、観客からの質問にも気さくに答えていた。
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