外国映画への愛を語った前田敦子、字幕の見方が分からない同世代に「なんで!?」

2012.04.12

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世界各国の映画を日本に普及させる活動を行ってきた一般社団法人「外国映画輸入配給協会」の発足50年記念式が4月11日に有楽町朝日ホールで開催され、今回特別に制定された「外国映画ベストサポーター賞」を受賞したAKB48の前田敦子と東京大学大学院法学政治学研究科教授・藤原帰一が授賞式に出席した。

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雑誌などの連載で数多くの外国映画を紹介する藤原と共に、多忙ななか劇場へ足を運び、自身のブログで作品を紹介する“サポート”ぶりが評価されて受賞となった前田。「ビックリという感じです。ただの映画ファンなので、どうして私がって……。外国映画はたくさん夢が詰まってて本当に好きなんです」と喜びを語った。

「映画は年に何本ぐらい見ますか？」という質問に対して前田は「DVDプレイヤーを常に持ち歩いて、待ち時間やメイク時間など、細かい時間で見たりもします。多いときは週に5本くらい」と回答。一方、藤原は謙遜した口ぶりで「年間200本を切ってしまっています……」と申し訳なさそうに話し、会場からは笑いが起こっていた。

また、前田は映画を見るときのこだわりについて「もちろん字幕で見ます。映画をそのまま味わいたいし、そのままの声と雰囲気で楽しみたいです」とコメント。司会から「あまり映画を見ない若い世代ですが……」と言われると、「友だちで『字幕の見方が分からないから外国映画を見ない』っていう子が多いんですけど、『なんで!?』って思うんですよ。映像と文字が同時に見られないらしいんですけど、（気持ちが）入ってたら絶対どっちも見られるじゃないですか」と熱弁する場面も見られた。

その後、好きな外国映画について話した藤原と前田。藤原は「大学教授として、これは見ておかないと映画好きと言えないというのは『市民ケーン』や『黒い罠』だと思います。もう、見てないというのはあり得ないですね。1人の映画好きとしての好きな映画は『カサブランカ』ですね。映画の基本だと思います」とコメント。

前田は「最近では、『ヒューゴの不思議な発明』がすごく良かったです！この映画を見て、まだまだ自分も知らないことが沢山あるんだなと思いました。あと『アーティスト』も見ました」と話すと、藤原は「『ヒューゴ』も『アーティスト』も、古い映画への愛情に満たされた作品。それを前田さんのような若い世代の人が楽しんでくれているのは本当に嬉しい」と笑みを浮かべた。

最後に前田は「外国映画は本物だと思います。そんな強く言えないですけど（笑）。私と同じ世代で、まだ自分の夢を持ってない人は、夢を持つきっかけにもなると思うので、たくさんの方にスクリーンで外国映画を見てほしいなと思います」と話していた。