北野武監督、前作で死んだ自身の役柄について「いい手があった！」と復活を宣言

2012.04.18

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左から新井浩文、高橋克典、加瀬亮、三浦友和、北野武監督、西田敏行、小日向文世、松重豊、桐谷健太

北野武監督が主演もつとめたヒット映画『アウトレイジ』。この作品の続編であり完結編となる『アウトレイジビヨンド』が4月2日にクランクインしているが、その撮影現場会見が4月17日にロケ地の千葉県某所で行われた。

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この日登壇したのは北野監督はじめ、前作より引き続いて出演の三浦友和、加瀬亮、小日向文世、さらに今回より参加の西田敏行、松重豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文の総勢9名。撮影中のため、全員が劇中の役柄の格好のまま、強面のスーツに身を包み登場した。

ヤクザたちの抗争を描いた前作は、“全員悪人”のキャッチコピーどおり、次々と登場人物が殺されていったが、その生き残り組となった三浦は「また出演できて大変嬉しいです」とコメント。続けて「今日も2人殺して参りました」と笑いを誘った。

北野監督は、自身のキャリア初となるシリーズ作品となったことについて「そうするつもりじゃなかったんだけど、珍しく（前作が）ヒットしちゃって、『1』を見た人は『2』を見るんじゃないかっていう図々しい根性で作ろうっていうことになりました」と経緯を説明。自身が演じた大友は前作で死んだにも関わらず、本作でもキャストクレジットに名を連ねていることに関しては「前回死んだので、どうしようかと思ったけどいろいろ考えて、いい手があった」とニヤリ。復活することを明かした。

さらに北野監督は、本作について「台本の段階でかなり面白い。失敗したら（自分の）演出のせい」と自信をのぞかせ、タイトルの“ビヨンド”に込めた思いを記者から問われると「“2”って言葉が嫌いで。でも、ビヨンドってのは、意味はあまりよく分からない。『アウトレイジビヨンセ』でもいいかなっていう（笑）」と茶化していた。

本作より参加の西田は、普段は見せない睨み顔で会見に臨んだものの、挨拶では明るい口調になり「悪役を演じるということで、とっても心が弾んでます！」と話し、会場は爆笑。初参加となった北野組については「楽しそうに撮影をしてらっしゃる監督を見て、本当に映画が好きなんだなぁと思いました」と感想を述べた。

会見では、“全員悪人”というキャッチコピーにかけて、「今までした悪行は？」との質問も。西田は「小学校の頃、畑のキュウリをかっぱらって川で泳いで、それをかじってました。この場を借りてお詫び申し上げます」と懺悔。北野監督は「いっぱいあるから取り立てて言うこともない」と苦笑いを浮かべながら答えていた。

『アウトレイジビヨンド』は、ワーナー・ブラザースとオフィス北野の共同配給で10月6日に封切りされ、オフィス北野としては史上最大の全国200館以上での大規模公開となる。