レディー・ガガ、イスラム過激派の反発によりインドネシアでの公演許可下りず
4月末より韓国を皮切りにスタートしたレディー・ガガのワールドツアー「THE BORN THIS WAY BALL」。日本でも約2年ぶりの公演となり、3日間で約10万5000人もの観客を動員し、大盛況のうちに終了した。その勢いで各国へと回りたいところであるが、ここにきて6月3日に予定されていたインドネシアの首都ジャカルタでの公演の開催を許可しないとインドネシア警察が発表した。
世界最多のイスラム教徒を抱えるインドネシアだが、なかでもイスラム過激派グループが「挑発的なガガのショーは、国の道徳を傷つける恐れがある」と批判しており、飛行機からガガが降りることを力ずくでも阻止するとしていたのだ。さらに「ガガはワイセツな歌手で、インドネシアの若者たちにとって“危険”であり、悪魔の使者だと名乗っている」と主張し、抗議活動を行っていた。
これに対し、インドネシア警察の広報担当官は「衝突させたくないし、結局人々によって開催を中止することになるのなら、それよりも私たちが許可を与えない方がいいと考えました」とBBCインドネシア支局に話している。
公演の主催者はこの問題について公式にコメントしていないため、現段階で公演が開催されるかどうかははっきりしない。
イギリスの通信社「Press Association」が事前に現地プロモーターに取材した際、「もし警察が許可を与えなかったら、悔やまれることになるでしょうね。ファンたちはガガを心待ちにしているんですから」と話し、スタジアムの定員の約半分にあたる2万5000枚以上のチケットは、2時間以内に売り切れるという人気ぶりだったことも明かした。
チケットを持っていたファンの女性は「本当にがっかりしています。私たちは十分に大人で、自分たちの道徳とアートやカルチャーとを区別することはできます」と不満を語った。
このニュースを受け、ツイッターでも大きな反響が起きており、「この公演を2時間見ることでインドネシアの人々を傷つけたりしないよ! ガガ様はテロリストじゃないんだ!!」といったファンの書き込みが増えているようだ。
韓国でも保守的なキリスト教団体の抗議により18歳未満の来場が禁止されるなど、まだまだ文化や宗教の違いで風当りの強いガガだが、どこでも彼女を待ち望むファンが自由に公演を楽しめる日が来るのを願うばかりだ。(文:Masami Shimura/London)
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