宮崎あおいと向井理が夫婦役で初共演。「2人の関西弁も実に似合っている」と監督
ベストセラー作家・西加奈子の小説「きいろいゾウ」を、『余命一ヶ月の花嫁』の廣木隆一監督が映画化。宮崎あおいと向井理が初共演したと、配給元のショウゲートが発表した。
片田舎で暮らす売れない小説家の夫と天真爛漫な妻の愛の物語で、主人公・ツマを宮崎が、その夫・ムコを向井が演じる。
この小説を気に入り、原作本の帯コメントに「いつか、この小説の『ツマ』役を演じてみたいです」とメッセージを寄せていたという宮崎。「本当に好きな原作だったので、お話をいただけたことがまず何よりも嬉しかったです」と出演を喜んだ。
また、「ツマは、すごく魅力的な人だと思います。自由で、子どもみたいなところもあるけれど、なんだか憎めない……。ツマへの思い入れはすごく強いのですが、変にこだわりすぎずにニュートラルな状態で役に向き合えるようにしたいです」と役への思いを口にした。
初共演となる向井とは2回ほど会ったことがある程度で「話しにくい人なのかなと、ちょっと思っていました」と笑うも、「(撮影が)始まってみたらそのときのイメージとは全然違ったので安心しました。話しやすい方ですし、すごくいい意味で、普通だったんです(笑)」と語り、だから「きちんと2人の関係性を作り上げることができるなあと思いました」と振り返った。
一方の向井も、雑誌「ダ・ヴィンチ」にお薦めの一冊として挙げるほど原作を気に入っていたそうで、「いろいろなところで好きな作品と言っていたので、お話をいただけて嬉しかったです」とコメント。
宮崎との初共演については「このままの感じの人なのかなという部分と、絶対何か隠し持ってるなと思っていた部分がありました」と笑い、「想像通りで、筋がある方だなという感じがします」と語った。
そんな2人について廣木監督は「あおいちゃんと向井くんの今まで見たことのない表情や芝居を引き出せたらと思っていました。2人とも、しっかりと気持ちを作って芝居に入ってくれたので、演出はすごくやりやすかったです。2人の関西弁も、実に似合っていると思います」と振り返った。
4月11日にクランクインし、5月11日にアップ。主な撮影場所には三重県の松坂市、伊勢志摩などで撮影されたという。2013年に公開される予定だ。
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