エリザベス女王即位60周年記念のイギリス映画ランキング第1位は『トレスポ』

2012.05.30

イギリスのレコードチェーン店HMVが、エリザベス女王即位60年を記念して「この60年でベストのイギリス映画」を選ぶ一般投票を行い、そのランキングが発表された。

1952年に25歳の若さで即位し、86歳となる今年で60年周年を迎えるエリザベス女王。イギリスでは「ダイヤモンド・ジュビリー」として6月2日〜5日が4連休となり、様々なイベントが盛大に行われる予定となっている。既にロンドンでは街中に国旗がはためき、お店には関連グッズが溢れかえるなど、お祝いムード一色。

今回は、その即位60周年を記念して行われた一般投票となるが、見事96年のダニー・ボイル監督、ユアン・マクレガー主演の『トレインスポッティグ』が1位に輝いた。ボイル監督といえば、7月27日から行われるロンドンオリンピックの開幕式で芸術監督をつとめることでも話題となっているが、開幕式も映画同様に長く人々の記憶に残るような演出を期待したいところ。

2位にはイギリスを代表するコメディグループ「モンティ・パイソン」のコメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』、3位には現在世界中で最も人気の高いイギリス映画『ハリー・ポッター』シリーズから最後の作品である『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』がランクインした。

エリザベス女王の父ジョージ6世を描いた『英国王のスピーチ』も10位に入る健闘を見せているが、ぜひ、エリザベス女王の「この60年でベストのイギリス映画」ランキングも聞いてみたいところだ。

その他、『時計じかけのオレンジ』や『2001年宇宙の旅』といった長年高い人気を誇る作品も上位に食い込んでいる。ちなみに、同じく行われた音楽の一般投票においては、「この60年でベストのアルバム」として、アイアン・メイデンの「The Number Of The Beast」（82年）が1位に選ばれた。

映画のベスト10のランキングは以下の通り。
1位：『トレインスポッティグ』（96年）
2位：『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』（74年）
3位：『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』（11年）
4位：『ライフ・オブ・ブライアン』（79年）
5位：『時計じかけのオレンジ』（71年）
6位：『2001年宇宙の旅』（68年）
7位：『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』（04年）
8位：『ミニミニ大作戦』（69年）
9位：『ショーン・オブ・ザ・デッド』（04年）
10位：『英国王のスピーチ』（10年）

（文：Masami Shimura／London）