1914年に韓国に渡り、植民地時代の差別と戦った日本人・浅川巧と朝鮮人・李青林の友情を描いた『道〜白磁の人〜』。この映画が6月9日に公開となり、新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶に吉沢悠、酒井若菜、石垣佑磨、塩谷瞬、黒川智花、近野成美、田中要次、手塚理美、高橋伴明監督が登壇した。
主人公の浅川を演じた吉沢は「僕がこの映画のイベントに関わると、必ず雨が降ります。本来、晴れ男のはずなので、何でだろうと思っていたんですけど、浅川さんのお葬式では雨が降っていたそうです」と話し、あいにくの雨となった映画初日に関して「リンクするものがある」と感慨深げ。
田中は「この日(初日)がとても待ち遠しくて、待ち遠し過ぎて映画を撮り終わった後も、毎月僕たちは集まって酒を交わしていました。こんなチームはたぶん、ないでしょうね」と仲の良さをアピール。その飲み会は「白磁の会」と名付けられているそうで、手塚は「本当に仲良かったので、公開まで月日が空くけど、月イチで白磁の会をやりましょうということになった」と飲み会結成の裏話を語った。
本作は韓国でロケをし、大勢の韓国人キャストやスタッフも関わっている。吉沢はそうした日韓のコラボレーションについて「一昔前から考えると奇跡に近い」とコメント。高橋監督は「予定していたセットが豪雨で流されてしまって撮影できなくなったこともあったが、こんなことは我々映画屋にとって大したことじゃない。苦労なんて何もなかったというのが今の実感」と話すと、本作の韓国公開が7月12日と決定したことについては「先ほど吉沢君も言っていましたけど、一昔前だと考えられない」と感想を述べていた。
一方、吉沢扮する浅川巧と共演した3女優に対し、司会からは「実際に浅川みたいな男性を旦那さんとして迎えるとしたら?」という質問が。この問いかけに、浅川の後妻を演じた酒井は「大変だと思います」とコメント。「吉沢さんと共演したのは10年くらい前、私がド新人だったときにすごく優しくしていただいた。以来、私は吉沢さんが大好きなので、私のなかでは巧さんと吉沢さんがごっちゃになっている」と続けた。
また、最初の妻を演じた黒川は「自分の信念を貫ける男性というのは自分の理想でもあるので、側にいられるのであれば、(演じた)みつえのように支えられたらいいと思う」と話し、娘を演じた近野は「大変でしょうね。素敵だと思いますけど、私は娘がいいかな」と本音で語り、会場を沸かせていた。
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