ダニー・ボイル監督が演出するロンドンオリンピック開会式の内容が明らかに!
いよいよ、7月27日(現地時間)より開催されるロンドンオリンピック。注目の開会式は、「トレインスポッティング」や「スラムドッグ$ミリオネア」の監督ダニー・ボイルが芸術監督をつとめているが、その演出の一部詳細が発表された。
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27万ポンド(約33億円)もの予算をかけて行われる開会式は、スタジアム内に本物の芝生を敷き詰めてイギリスの伝統的な田園風景を再現し、そこに羊70匹、馬12頭、牛3頭、ヤギ2頭、鶏10羽、カモ10羽、ガチョウ9羽、牧羊犬3匹といった様々な動物たちも登場。既に約1万人のボランティアとも157回ものリハーサルを重ねており、ボイル監督は「実際の人々と一緒に取り組むことを通して、この物語を語るのが一番の方法だと思っています。ボランティアのみなさんの無償での献身的な姿には驚かされました」と話している。
今回のテーマは、イギリスを代表する文豪シェイクスピアの「テンペスト」からアイデアを得ており、会場内には約23トンの最大級の鐘を設置。セレモニーの開始と終了時に鳴らされる予定となっているが、この鐘は“平和”を意味しているという。ボイル監督は「戦争中に鐘は鳴らなかったが、平和が宣言された際に鳴らされていた。なので、平和の音と共にセレモニーをスタートさせるのは、素晴らしい方法だと思っています」と説明した。
その他、会場には巨大な雲をワイヤーにて設置し、当日イギリスの雰囲気を象徴している雨が降らなかった場合、そこから人口の雨を降らせる仕掛けがあることも明らかにした。選手たちは、小川や農地など様々な仕掛けがある田園のなかを歩くことになる。
また、音楽についてはイギリスの人気グループであり、ボイル監督作品でも縁の深いアンダーワールドが音楽監督を担当することになっているが、先日、開会式のプレイリストが流出してしまったようだ。そのなかには、ザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズ、クイーンからコールドプレイやアデルといったイギリスを代表する新旧のミュージシャンたちの80曲を超える楽曲がリストに入っていたとのこと。既にポール・マッカートニーが式の終盤でパフォーマンスを披露することは決定しているが、その他にはどのようなミュージシャンが登場するのか注目だ。
3時間にも及ぶ開会式は、全世界で10億人を超える人たちが見ると予想されているが、果たしてボイル監督がどのような演出で人々を魅了するのか、期待が高まる。(文:Masami Shimura/London)
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