イーストウッドが4年ぶりの俳優復帰、野球に人生を捧げた男を演じる
事実上の俳優引退状態にあったクリント・イーストウッドが、11月に公開される『人生の特等席』で久々の俳優復帰を遂げた。
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『ミリオンダラー・ベイビー』(04年)をはじめ『硫黄島からの手紙』(06年)、『グラン・トリノ』(08年)など多数の珠玉作を監督してきたイーストウッド。俳優としてもいぶし銀の魅力を放ってきたが、監督・主演を兼務した『グラン・トリノ』をもって「もう積極的に役は探さない」と宣言していたため、同作が4年ぶりの俳優復帰作。また、自身以外の監督作としては実に19年ぶりの映画出演となる。
同作は、長年イーストウッドから映画作りを学んできたロバート・ロレンツの初監督作で、ロレンツ監督は、監督としてのイーストウッドが認めた唯一の“弟子”でもある。ロレンツ監督は師匠イーストウッドについて「監督という仕事を学ぶのに彼以上の師匠はいない。私はとにかく何でも吸収した。クリントはいい意味でとても昔かたぎで、映画のことをほかの誰よりも理解している」とコメント。また監督は撮影中のイーストウッドについて、「撮影が始まって、ある時点まで、彼が私を観察し、力を見極めようとしているのを感じた」とも話している。
『人生の特等席』は野球に生涯を捧げてきた男が、とある事情から不仲だった娘と過ごすことを余儀なくされ、互いを見つめ直す様子を描いた物語で、娘を、『魔法にかけられて』(07年)などで知られる実力派女優エイミー・アダムスが演じている。現在、82歳のイーストウッドの円熟の演技が堪能できる同作は、11月23日より丸の内ピカデリー3ほかにて全国公開される。
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