原発問題というタブーのテーマに挑んだ最新作『希望の国』が、先日閉幕したトロント国際映画祭でNETPAC最優秀アジア映画賞を受賞した鬼才・園子温監督。これまでも数々の話題作を放ってきた園監督が、國村隼、堤真一、二階堂ふみ、友近、長谷川博己、星野源が出演する『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』を撮影中であることが明らかになった。
・園子温監督最新作がトロント映画祭でNETPACアジア最優秀映画賞受賞
『冷たい熱帯魚』『恋の罪』で世に衝撃を与え、『ヒミズ』で染谷将太、二階堂ふみにヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞をもたらした園監督。『地獄で〜』は、監督の「アクション映画を撮りたい!」という強い思いから製作が実現、15年以上前のシナリオを見つけ出し、過激な愛をテーマにバイオレンス、アクション、ラブコメディが満載の痛快エンタテインメントとなっている。
現在撮影中の同作について園監督は「シナリオは、15年ほど前に書いたものに今の僕が加筆しました。『キル・ビル』っぽいと言われることもあるけど、シナリオは先に書いていたので、どこか似てたとしてもそれは偶然です(笑)。とにかく過激で、しかもいろんな要素がてんこ盛り。今回は純粋にお客を楽しませられればいいと思っています。実は裏テーマに“35ミリ映画への愛”も詰まっています」とコメント。長谷川も「これは35ミリへのオマージュです」と証言している。
極道の男を演じる堤は「監督に初めて会ったときはとてもシャイな方と感じましたが、映画の話をし出すと止まらない。本当に映画のことが好きなんだなぁと思い、『ぜひ一緒にやってみたい!』と出演を決めました」と、監督の思いに感化されたことを告白。
また友近は「園監督は起用する俳優女優さんのそれまでの印象を一気に覆します。演者がもともと持っているものや持っていないものまでを最大限に引き出してくださる救世主みたいな方。私も園監督によって化けさせていただけたらと思います」と、同作で一皮むけることへの期待をふくらませた。
『地獄でなぜ悪い Why don’t you play in hell?』は8月15日にクランクインし、間もなくクランクアップ予定。2013年3月より新宿バルト9ほかにて全国公開される。
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