ポン・ジュノや山下敦弘の監督作で助監督を務め、自費で製作した監督作『岬の兄妹』(18年)で注目された片山慎三監督の商業デビュー作となる『さがす』が公開中。ムビコレでは、出演者である森田望智のインタビューを掲載中だ。
・『全裸監督』ヒロインが新たに挑む“死に場所をさがす女性”/『さがす』森田望智インタビュー
共感難しい「死に場所を探す女性」役作りから感じた“生命力”や“人間らしさ”
大阪を舞台に、ある日忽然と姿を消した父親とその行方を探す中学生の娘、失踪前日の父が「見かけた」と口にした指名手配犯の青年、真相の鍵を握る女性が織りなすドラマに引き込まれる。謎だらけで始まる物語の点と点をつなぐのは、連続殺人犯で指名手配中の山内とSNSで接触していた「ムクドリ」というハンドルネームの女性だ。
今回、「死に場所を探す女性」という難しいキャラクターを演じた森田。最初はもっと「誰もが想像しやすいようなダークな印象だった」ムクドリのキャラクターを、片山監督と話しながら現在の形に作り上げていった。
森田は、そんなキャラクターと向き合ううちに、「死にたい」はずのムクドリから“生命力”や“人間らしさ”を感じるようになったという。「死が目的になって行動をしてはいるけど、演じてみたら、本当は生きたいんだな、とすごく思えて。2つの感情が表裏一体になっているのを、この役からすごく感じました。世界からいなくなる、と決めるのは、相当強い覚悟がないとできないことです。その強さは、生きたいという思いと同じぐらいの強さでもあり、そこに生命感があるのかもしれません」と森田。
さらに森田は、着地点がわからないほど次々に変化していくシーンに、「全く違う感情が生まれたりするので、まるでムクドリさんが生きているようでした」と、片山監督の瞬発的なすごさを感じたことを語ってくれた。
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清水尋也とは、『おかえりモネ』に続いて二度目の共演となった森田。偶然同時期に2作品で共演することになったことにも驚いたと話すが、清水の「瞬発力のすごさ」にも驚いたと話す。「言われたことをパッとできてしまう。頭の回転がものすごく速くて、現場にすぐ対応できるんです。どっちの現場にも。もう1つの現場に左右されない切り替えというか、学ぶところが多くて」と森田。
現場では「みんなを和ませようとされているのをすごく感じて、素敵な人だと思った」という佐藤二朗など、ほかの共演者についても「みなさん素晴らしかったです」と話した。森田望智のインタビュー全文はこちらから!
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