69歳にして初監督した『劔岳 点の記』が大ヒットした木村大作。その最新作となる『春を背負って』の製作を、配給元の東宝が発表した。
同作は、笹本稜平の原作をもとにした作品で、富山県の立山連峰を舞台に、急死した父の山小屋を継ぐことを決意した息子と、そこに集う人々の交流を描き出す。
前作『劔岳』に続き山が舞台で、山岳監督の印象も濃い木村監督は、『八甲田山』をはじめ数々の名作の撮影を手がけてきたベテランカメラマン。「『劔岳 点の記』のときに、『最初で最後の監督業』『この映画を最後に映画業界を引退する』といった趣旨を述べましたが、今回、その言葉を撤回します! やはりこの映画の世界からは離れられません。何歳になってもまだできるんだ! ということで再び、メガホンを取ることを決意しました」と映画への離れがたい愛を吐露。
さらに、「前作でやり残したことはない、あれ以上のことはできないという確信もあったが、『創作』はやめられないし、『劔岳』以上のものを作りたいという欲が出てきました。映画を創る上で、監督として新しいものを生み出していくということは楽しい。『劔岳』にも人生を賭けた。再び、私はこの『春を背負って』に人生を賭けたい。この映画が封切りになる2014年、私は75歳になります。自分のバイタリティが続く限り『創作』活動は続けていきたいです!」と熱い思いを口にした。
原作の舞台は奥秩父だが、映画化にあたり舞台を変更。「映画の舞台は360度どこをとっても画になる、かつ日本中の山々を見渡すことが出来る立山連峰に変えさせていただきました。私は山の映画を撮影するのに、最も適した場所は立山連峰だと思います」とも語った。
来年4月〜7月にかけて撮影。『劔岳』でも過酷なロケを敢行した木村監督は「標高3000mを超えるところにある山小屋を舞台に描かれる人間ドラマとともに立山連峰の四季を撮影します」と語っており、今回のロケも過酷なものとなりそうだ。
『春を背負って』は2014年に全国東宝系にて公開される。
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