尖閣問題の影響でプレノン・アッシュ破産、前田敦子出演『一九〇五』も頓挫
映画の製作・配給・版権販売などを手がけるプレノン・アッシュが破産したことが、2月25日に帝国データバンクで報じられた。
同社は1988年2月に創業し、91年3月に法人改組した会社。『欲望の翼』『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』といったウォン・カーウァイ監督作品を数多く手がけ、90年代には一世を風靡した。
また、昨年9月にはトニー・レオン主演で、黒沢清監督がメガホンを取り、前田敦子も出演する新作『一九〇五』の製作も発表。1905年の横浜を舞台とした作品で、日本と中国の共同製作が決定しており、プレノン・アッシュと松竹が共同配給する予定だった。
だが、尖閣諸島問題の余波を受け、レオンの出演が困難になった模様で、予定されていた昨年11月からのクランクイン、2013年秋からの全国公開が難しくなり、同作の製作が事実上頓挫し、資金繰りがひっ迫した様子だ。
負債総額は約6億4300万円になるという。
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