1997年に36歳の若さで謎の多い死をとげた故・ダイアナ妃が、プリンセスから1人の女性として自立していく姿を描いた『ダイアナ』。この映画の日本語吹替版アフレコ取材が8月23日に都内スタジオで行われ、ダイアナ妃の声を演じる米倉涼子が登場した。
今回のアフレコについて米倉は「昨日からやっているんですけど、七転八倒です。会話が多く、彼女は主張する方なので、気持ちが伝わるようにと思っているんですけど、難しいですね、アフレコって。吹き替えのお仕事は大変だなと本当につくづく思いました」と苦戦している様子。
演技のように「自分の体で表現することができない」ことも大変さの一端のようで、「あとは自分の気持ち、自分の呼吸じゃないってことでしょうね。それと、自分の声が自分が思っていることと(実際に)聞こえてくることと随分違うこと。苦しいです。ハハハハ」と苦笑いを浮かべた。
ダイアナ妃との共通点については「映画を見終わった後に、関係者が私のまわりに座っていたんですけど、『人としては似てますね』と言われました」とコメント。劇中に「私は心で生きているんです」というセリフがあり、その部分を「米さんってそうですよね」と共通点として指摘されたそうで、ダイアナ妃同様に自身も気ままに生きていることをほのめかしていた。一方、「もし、皇太子妃になれたら……」という質問には「ありません!」とキッパリと答え、報道陣を笑わす場面も。
理想の王子様を尋ねられると「38歳にもなると理想が増えすぎちゃって、何から挙げていいかよくわからないから、どなたでもいいです」と回答。王子様の条件についても、しばし沈黙した上で「わかんないな、なんでしょう?」と思案顔。
レポーターからの「やっぱりお金とか?」というフリには「お金って頑張って作ればいいことだから、条件のなかに入ったことないんですよね」と答え、「顔とか?」というフリにも「顔もどうでもいいっていうか、どうでもよくはないかもしれないけど、特にないんですよね」と答えていた。
また、大勢のパパラッチに追いかけられ続けたダイアナ妃については「私でさえ、(事実と反する記事が出たりすると)正直、苦しいって思うときもあるので、何があっても常に見張られている環境はかなりのストレスがあっただろうと思います。それが彼女の仕事でもあるんでしょうけど、私が見てても可哀相って思うので、相当辛かっただろうなって思います」とダイアナ妃の心中に思いをはせていた。
『ダイアナ』は10月18日よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国公開される。
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