江戸時代、包丁で藩に仕えた“包丁侍”の家族の物語を描いた『武士の献立』が、スペインで開催中の第61回サン・セバスチャン国際映画祭・料理部門で上映され、主演の上戸彩と朝原雄三監督が舞台挨拶を行った。
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舞台挨拶は9月25日に行われ、上戸はスペイン語で「エストイムイ フェリス デ エスタル エン サン セバスチャン エスケリカスコ(サン・セバスチャンに来れて嬉しいです。ありがとう)」と挨拶。
その後、公式ディナーも催され、映画『武士の献立』にオマージュを捧げた特別ディナーを、ゴルカ・チャパルテギ(サン・セバスチャンの星を持つRestaurant ALAMEDAシェフ)と高木慎一朗(たかぎ・しんいちろう/金沢・銭屋 料理人)がコラボレーションで創作し、振る舞ったほか、朝原監督と上戸がロビーで客を出迎えお土産のお箸を配った。
ディナーの席で上戸は「本日は、美食の街サン・セバスチャン国際映画祭に招待され本当に嬉しいです。日本には『いただきます』と食前に言うマナーがあります。この機会にぜひ覚えて帰ってくれたら嬉しいです」と日本文化について説明。朝原監督は「小さい頃に『いただきます』と言わずに食べて怒られていました」と自らの過去を披露し、「皆さんには、『いただきます』と言って食べていただきたいです」と呼びかけた。
観客との質疑応答も行われ、映画を見た観客から「映画のなかで料理を作るのがとても楽しそうに見えるのですが、実際はどうでしたか?」と聞かれた上戸は、「料理するシーンがたくさんあったのですが、まず包丁の形がとても大きく違っていて驚きました。一番大変だったのは、川魚を捌(さば)くシーンで、鱗が大きくてぱんぱん飛んでいったりして、今まで経験したことのない料理ができて楽しかったです。家で料理するのが楽しくなりました」と、撮影エピソードを交えて答えていた。
また、映画祭への参加について上戸は「美食の街に『武士の献立』をご招待いいただき、ワールドプレミア上映ができたことがとても嬉しいです。この作品だからこそ、この街で上映できたのだと思います」と感慨深げ。
その“美食の街”では「ピンチョスが美味しかったです」とお気に入りの一品を明かし、イベントでの料理については「特に、治部煮が美味しかったです。ゴルカさんの角煮も美味しくて、お肉がとても柔らかかったです」と美食を堪能した様子だった。
『武士の献立』は12月14日より全国公開される。
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