三谷幸喜監督が初めて本格時代劇に挑戦し、日本史上初めて“会議で歴史が動いた”と言われる清洲城で行われた会議を舞台にした『清須会議』。東京国際映画祭のクロージング作品にもなっているこの映画の上映が10月24日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、上映前の舞台挨拶に三谷監督をはじめ、役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香が登壇した。
本作は織田信長亡き後の跡目争いを巡り、羽柴秀吉と柴田勝家らが綱引きを展開していく。この日はそれぞれが和装で登場。劇中、織田信長が身に付けていた金ピカの衣装を着て登場した三谷監督は「ものすごく暑いです。東京国際映画祭のクロージングにふさわしい映画ができたと思います。ぜひ今日は楽しんでいってください。とても暑いです」と「暑い」を連発しながら挨拶。
柴田勝家役の役所は「クロージング作品に選んでいただきありがとうございます。その感謝を込めて今日は僕たちは一足早いお正月のような格好でやってきました。一人だけ、ちょっとお正月だか何だかわからない衣装の方もいますけど」と三谷監督の衣装に触れ、笑いを誘った。
「羽柴秀吉役を演じさせていただきました、ヨウ・オオイズミでございます」と“国際”映画祭を意識して挨拶した大泉は、三谷監督と役所が歩いた東京国際映画祭のオープニングを飾るグリーンカーペットを、仕事の都合で歩くことができなかったことに触れ、「その日、台風で北海道の仕事がなくなったので、俺も行けたんだけどなと悔しい思いをしたので、クロージングに来られて大変幸せです」と続けた。
丹羽長秀役の小日向は、日本映画が東京国際映画祭のクロージングに選ばれたのは7年ぶりという事実に「本当に光栄なこと」と話し、池田恒興役の佐藤も「クロージングに、こういう楽しい作品を選んでいただけて」と感謝の思いを口にした。
お市様役の鈴木は「私がいつも映画を見に来る映画館で、こんな素晴らしい俳優さんたちと一緒にこういうステキな衣装でみなさんの前でご挨拶できることを最高の栄誉に感じています」と話していた。
また、この日の衣装について役所が「『清須会議』の衣装デザインをしてくださった黒澤和子さんが、それぞれの役柄のキャラクターに合わせたカラーで準備してくれました。僕は劇中でもブルーを基調にしたものを着ていますのでブルーです」と明かすと、大泉は秀吉の劇中イメージは黄色か金色だが、黒澤から「そんな派手な服を着るわけにはいかないですもんね」と言われたと話し、「でも今日、三谷監督を見たら、別に俺、金色で良かったんじゃないかと思った」とド派手衣装で登場の三谷監督への不満を述べ、会場を沸かせていた。
『清須会議』は11月9日より全国東宝系にて公開となる。
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