前田敦子が“口だけ番長”のモラトリアム女子を演じた『もらとりあむタマ子』のプレミア上映会が11月12日にニッショーホールで行われ、前田と山下敦弘監督、脚本家の向井康介が出席した。
昨夏、AKB48を卒業した前田。この日は今年4月に立ち上がった前田敦子オフィシャルファンクラブ“AM&YOU”の初イベントで、前田は「嬉しいですね。まだちょっと緊張していますけど、皆さんもカタい感じがしていますね(笑)」と、久々の“再会”にお互い緊張気味だった。
本作は、東京の大学を卒業したものの就職もせず家事もせず、実家に居座りただひたすら食べて・寝て・マンガを読んで──のグータラ生活を送るタマ子の1年を描いた作品。司会から「食べてましたね〜」と言われるほど食べるシーンが多いが、山下監督は「写真集で食べている表情が素晴らしかったので(食べるシーンを)入れようかって」と理由を説明。前田も「(最初の頃は)ほとんどセリフがなくて、とにかく“食べて”という感じ」と話していた。
さらに監督が「(撮影中以外でも)食べては寝ているんですよ。タマ子とあっちゃんの差がない感じ」と続けると、向井も「現場でも食べてるし、(撮影が)終わった後も食べてるし」とダメ押し。前田は「四季折々の料理がすごく美味しくて!」と苦笑いしていた。
なかでも美味しかったのはゴーヤーチャンプルーだそうで、山下監督は「あっちゃんは美味しいものを食べていると体が動いちゃうんですよ。無意識に」と話し、ゴーヤーチャンプルーのシーンでも体が動いてテンションが上がっていたと証言していた。
また山下監督が、階段を上がるシーンで前田が大コケした裏話を披露すると、前田は「笑ってほしいくらいだったのに、みんなシーンとしちゃって」と照れ笑い。
監督によると、大先輩・富田靖子との共演シーンも堂々とこなしていたそうで、「どんな役者さんがきても堂々と演技するタイプなんだろうなと思っていた。マイペースな人だと思う」と言い添えると、前田は「緊張すると逆にマイペースに見られてしまう。裏ではすごく緊張している」と打ち明けていた。
映画については、客席に感想を尋ねると大きな拍手が返ってきて、前田も満足げ。「(この日の試写で)最後のシーンのときに笑い声が聞こえて嬉しかった」と笑顔を浮かべ、最後は「応援してくださっている方々に見ていただいて本当に嬉しいです。皆さんが応援隊長です。よろしくお願いします」としっかりアピールし、イベントは終了した。
『もらとりあむタマ子』は11月23日より新宿武蔵野館ほかにて全国公開される。
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