101歳で亡くなった詩人・柴田トヨの同名詩集を映画化した『くじけないで』。この作品がオーストラリアで行われた第17回日本映画祭で上映され、主演の八千草薫と深川栄洋監督が舞台挨拶とティーチインに臨んだ。
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11月23日にシドニー市内の映画館イベント・シネマズで上映前に行われた舞台挨拶。登壇した深川監督は「シドニーにお招きいただきありがとうございます。この映画は今年の5月に撮影をしました。そのときには、このシドニーの地でみなさんにご覧いただけるとは夢にも思いませんでした。今日は楽しんでください」と挨拶。
一方の八千草は、海外映画祭への参加が実に58年ぶりになるそうで「柴田トヨを演じた八千草薫です。オーストラリアは3度目で、パースに1度行き、シドニーは2回目です。映画祭はヴェネチアやカンヌに行って以来(1955年の『蝶々夫人』以来58年ぶり)です。こちらでもこんなに大勢のお客様に迎えられて、とても嬉しく思っています。みなさんに楽しんでいただけますように」と話した。
上映後にはティーチインも行われ、再び2人が登場。「かなり長いキャリアがありますが、日本映画のこれまでを振り返って、今の状況をどう思うか?」という質問に八千草は「私が映画に出始めた頃はまだ10代で戦争が終わったばかりで、日本映画はとても人気があって、みんなに元気をくれていたように思います。その後、テレビが出始めて、やがて外国映画がたくさん輸入された時代がありましたが、今はまた原点に戻り、日本映画が活力を持ち始めている気がします」と回答。
過去に共演した三船敏郎の印象を尋ねられると、「とても素敵な方でしたが、とても照れ屋で、最初に映画に出られたときは撮影の仕事がしたかったそうなのですが、それが俳優の仕事をするようになったんだそうです。映画『宮本武蔵』(54年)でご一緒し、優しく無口で、私もあまり話をしない方なので、2人で黙って座っていたらスタッフに笑われたことがあります」と答えた。
また、本作で一番印象に残っているシーンを聞かれると八千草は「終わってみると、いろいろなシーンがみんな懐かしく思い出されますが、健一(武田鉄矢)と詩を書きながらケンカするシーンは楽しくて好きでした。98歳の頃を演じているシーンは、年を取るとこういう感じかしらと想像はしていましたが、演じてみるのは難しかったです。でもそれがトヨさんの出発点になったような気がして印象に残りました」と話していた。
『くじけないで』は大ヒット上映中。
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