V字回復の『名探偵コナン』、24日間の興収約70億円でシリーズ最高に迫れるか?

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名探偵コナン
『名探偵コナン ハロウィンの花嫁 』(C)2022 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会 
名探偵コナン
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

【映画興収レポート/22年GW】ゴールデンウィーク映画の興行ランキングをまとめた(興収は5月8日時点)。1位は『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』。公開から24日間で興収69.7億円。前々作『紺青の拳(フィスト)』が24日間で72.7億円、前作『緋色の弾丸』が59.2億円。『緋色の弾丸』は公開2週目に緊急事態宣言が東京、大阪、兵庫、京都に発令され、シネコンを中心に多くの映画館が休業した。この影響から最終興収は76.5億円。『紺青の拳』の93.7億円を上回れず、8年連続のシリーズ最高興収の記録更新とはならなかった。『ハロウィンの花嫁』は『緋色の弾丸』を10億円以上上回っており、V字回復は間違いない。『紺青の拳(フィスト)』からは3億円下回っているが、このペースで興収を伸ばせばシリーズ最高興収の『紺青の拳(フィスト)』に迫る興行成績になりそうだ。

GW公開『ドクター・ストレンジ』も大ヒットスタート

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

2位は『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』。公開から31日間で興収40.3億円。前作『黒い魔法使い』が31日間で50.8億円なので約80%の成績だ。アメリカでは『ダンブルドアの秘密』が日本より1週遅れての公開なので24日間で8630万ドル、『黒い魔法使い』が1億4540万ドルで約60%。日本の方が健闘している。大きな要因が日本重視の配給宣伝戦略だろう。公開は日本が1週間早い。3月28日にファンイベントを実施し、エディ・レッドメインなど出演者やデイヴィッド・イェーツ監督がリモートで生出演した。またレッドメインはジェシカ・ウィリアムズと共に来日も果たし、公開中の4月13日にテレビ出演したりイベントを催した。

『ドクター・ストレンジ』ベネディクト・カンバーバッチの出演料は…

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3位は『クレヨンしんちゃん/もののけニンジャ珍風伝』。前作『謎メキ!花の天カス学園』(17.7億円)は21年7月、前々作『激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(11.8億円)は20年9月。コロナ禍前の19年『新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』(20.8億円)以来のゴールデンウイーク公開となった。『もののけニンジャ珍風伝』が公開から17日間で興収14.7億円。同じGW公開の『新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』が17日間で15.4億円なので95%の成績だ。

なお、5月4日から公開された『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は8日までの5日間で12.1億円をあげる大ヒットスタートを切った。(文:相良智弘/フリーライター)

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[2022年GW映画ランキング]
1位『名探偵コナン/ハロウィンの花嫁』69.7億円
2位『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』40.3億円
3位『映画クレヨンしんちゃん/もののけニンジャ珍風伝』14.7億円
(5月8日時点。ムビコレ調べ)

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