現地時間1月12日に、第71回ゴールデングローブ賞授賞式が開催され、『アメリカン・ハッスル』が作品賞、主演女優賞、助演女優賞の3冠に輝いた。
・『風立ちぬ』がゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート、アニメ部門候補にはならず
作品賞はドラマ部門が『それでも夜は明ける』、ミュージカル・コメディ部門は『アメリカン・ハッスル』が受賞。両作とも各部門でそれぞれ7つのノミネーションを受けた本命作だった。
ドラマ部門主演男優賞は20キロ以上も減量し、無認可の治療薬の密輸をするHIV感染者を演じた『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーが初ノミネートで見事受賞を果たした。同主演女優賞は『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット。ゴールデングローブ賞受賞は主演、助演を含めてこれが3度目。
ミュージカル・コメディ部門の主演男優賞は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のレオナルド・ディカプリオ。『アビエイター』(04年)でドラマ部門主演男優賞に輝いて以来、2度目のゴールデングローブ賞受賞となり、オスカー獲得へ弾みをつけた。
助演男優賞は、『ダラス・バイヤーズクラブ』でマコノヒー扮する主人公の相棒で、性転換したHIV感染者を演じたジャレッド・レト、助演女優賞は『アメリカン・ハッスル』でクリスチャン・ベイル扮する主人公の型破りな妻を演じたジェニファー・ローレンスが受賞。ローレンスは昨年の『世界にひとつのプレイブック』に続き2年連続での受賞となる。
監督賞は『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン、脚本賞は『her/世界でひとつの彼女』のスパイク・ジョーンズが受賞。
候補作に傑作がそろった今年は、1作に賞が集中することなく、それぞれの作品で最高の仕事を見せた部門に賞が行き渡る結果となった。
なお、外国語映画賞候補になっていた『風立ちぬ』は惜しくも受賞を逃し、イタリアの『La Grande Bellezza(原題)』が受賞した。
部門設置から40年を迎えたテレビ部門では、日本で劇場公開された『恋するリベラーチェ』が作品賞、マイケル・ダグラスが主演男優賞を受賞した。
映画部門の主な受賞結果は以下の通り。
作品賞(ドラマ部門):『それでも夜は明ける』
主演男優賞(ドラマ部門):マシュー・マコノヒー(『ダラス・バイヤーズクラブ』)
主演女優賞(ドラマ部門):ケイト・ブランシェット(『ブルー・ジャスミン』)
作品賞(ミュージカル・コメディ部門):『アメリカン・ハッスル』
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門):レオナルド・ディカプリオ(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門):エイミー・アダムス(『アメリカン・ハッスル』)
助演男優賞:ジャレッド・レト(『ダラス・バイヤーズクラブ』)
助演女優賞:ジェニファー・ローレンス(『アメリカン・ハッスル』)
監督賞:アルフォンソ・キュアロン(『ゼロ・グラビティ』)
脚本賞:スパイク・ジョーンズ(『her/世界でひとつの彼女』)
外国語映画賞:『La Grande Bellezza(原題)』
アニメーション作品賞:『アナと雪の女王』
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