『劒岳 点の記』(09年)の木村大作監督最新作『春を背負って』。松山ケンイチ主演のこの映画の主題歌が、山崎まさよし書き下ろしによる「心の手紙」に決定したことが明らかになった。
・『劔岳』の木村大作監督、「命をかけて作った」と熱弁。次回作にも意欲!?
『八甲田山』(77年)、『火宅の人』(86年)、『鉄道員(ぽっぽや)』(99年)など、日本映画の名作を幾多も撮影してきた名キャメラマンの木村大作。彼の初監督作となった『劒岳』は興収25.8億円の大ヒットとなった。
その『劒岳』のときには次回作について「この映画はただ1度の監督、『八甲田山』にはじまり『劔岳 点の記』で俺の人生は終わる──。最初は、そういう気持ちだったんだけど、こうなっちゃう(ヒットする)と人間って欲が深いからね(笑)。何か企画がないかなって考えちゃいるけど」と笑顔で話していたが、そんな木村監督の2作目がこの『春を背負って』だ。
そして今回、この映画の主題歌を担当するのが、今年デビュー20周年イヤーをスタートさせる山崎。「この映画を見ていてすごく印象を受けたのは、山そのものが先に逝った父親の残した財産であり、遺書であるという事。主題歌『心の手紙』は、息子が父に向けて書いた手紙のようになればという想いからこのような歌になりました。先立った人の意思をゆっくり受け継いで生きていけば、おのずと自分の“居場所”というのが見つかる気がしました。今、木村監督の居場所はこの映画の中にあるような気がしました」とのコメントを寄せている。
一方、主演の松山は主題歌について「山崎さんが撮影現場に一緒にいらっしゃったと思える様な楽曲で心にしみました」と語り、木村監督は「山崎さんの曲は『春を背負って』のエンドロールで使用しています。このエンドロールには立山の美しい自然と四季が描かれていますが、その画に詞も見事に調和した素晴らしい曲でした」と話している。
『春を背負って』は6月14日より全国東宝系にて公開となる。
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