サイゴン陥落の直前まで現地ロケしていた幻の日本映画が公開に!
ベトナム戦争の終結を告げるサイゴン陥落。その直前まで、現地でロケをしていた日本映画が40年の時を超え、サイゴン陥落の日にあたる4月30日より劇場公開されることがわかった。
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この幻の映画の名前は『ナンバーテンブルース さらばサイゴン』。驚くことに、1974年12月から75年4月までというベトナム戦争最末期に、当時の南ベトナム全土に渡って全編ロケーションを敢行したという、怖いもの知らずの作品だ。
様々な事情により未完成となっていたこの作品が、幾つもの経緯を経て、2012年秋ついに完成。その後、国内外9都市の国際映画祭から公式招待を受け、各地で好評を博した。
主演は数々の映画や『ガードマン』などのテレビドラマで知られる川津祐介。3ヵ月に渡る過酷なロケのなか、戦火のベトナムを縦横無尽に駆け巡り、渾身の演技を見せている。ヒロインをつとめたのは、当時ベトナムの No.1女優として知られた、歌手でもあるタン・ラン。戦争終結後にはボートピープルとして幾度となくベトナム脱出を図った彼女は、その後アメリカに亡命し、ベトナム人たちの間で今も絶大な人気を誇っている。
また、異色の新人・磯村健治が日本への愛憎に葛藤する混血児を熱く演じているが、40年の時を経て、本作をプロデューサーとして世に送り出すこととなったのが、その磯村であることにも奇縁を感じる。
本作はギラギラした日本人が描き出されるメロドラマ。当時の時代の空気を抱き込んだ秀作で、街には銃を持った兵士が映り、道路には装甲車が走っている。4月30日よりテアトル新宿にて公開となる。
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