秋元康と韓国の鬼才監督が初顔合わせ、エンターテインメントについて語り合った!

ポン・ジュノ監督(左)と秋元康(右)。この2人、顔も体格も実は似ている!?
ポン・ジュノ監督(左)と秋元康(右)。この2人、顔も体格も実は似ている!?

韓国の鬼才ポン・ジュノ監督と、AKB48をはじめ数々のヒット企画を生み出してきた秋元康が対談を行い、エンターテインメントについて語り合った。

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『殺人の追憶』『グエムル−漢江の怪物−』『母なる証明』と次々と斬新な作品を放ち“アジアのスピルバーグ”とも称されるポン監督と秋元は、この日が初顔合わせ。秋元はポン監督の最新作『スノーピアサー』について「映画というのは、どれだけ非日常を描けるかが勝負だと思うんです。『スノーピアサー』は、そんな非日常の世界にぐんぐん引き込まれていく面白さがありました。感心したのは、あまり説明しすぎていないところです。どんなシチュエーションのなかを列車が走っているか、たいていは最初にテロップを出して、その設定を説明します。でも、この映画は、それがストーリーのなかに織り込まれていて、次第に明らかになっていく。僕はその度に『そういうことなのか!』と驚いて、作品に引き込まれていきました」と絶賛した。

そんな秋元の言葉にポン監督は、「秋元さんがおっしゃったことはSF映画の魅力でもあると思います。観客が作品と、日常と異なる世界に入り込む約束をして、そこへ飛び込んでいく。僕がこの映画を撮った理由も、その面白さにありました」とうなずき、「冒頭、いきなり列車のなかから始まるので、『何だ?』と思う人もいるかもしれませんが、観客は主人公たちと一緒に列車を進んでいき、この列車の謎や主人公の過去を知ることになります。映画監督はストーリーテラーでもありますが、そのような物語は僕にとってもチャレンジでした」と語った。

また、エンターテインメントのあり方について秋元は「自分自身が面白くなければ、本当に面白いエンターテインメントはできません。ポン監督の力量というのは、何よりストーリーを組み立てる腕力にありますよね」と説明し、最後まで観客を飽きさせない技量を評価。「その力量は、本人が意識しなくとも、世界に通じるものだと思います」と話すと、ポン監督も「誰にでも『話がしたい』『話を聞きたい』という欲求があって、それは国境や時代を越えるものなのかもしれません。ストーリーテリングを純粋に追求していけば、それがすなわち世界につながるということなのでしょうか」と応えていた。

『スノーピアサー』は2月7日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて全国公開される。

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