初監督作『劔岳 点の記』で日本アカデミー賞最優秀監督賞ほか数多くの賞を受賞し、観客動員200万人、興行収入25.8億の大ヒットを記録した木村大作監督が、2作目となる監督作『春を背負って』を完成。この作品のPRのために監督自らが1人で全国47都道府県すべてをまわり、試写会とトークイベントを実施する縦断キャンペーンがスタートした。
・『劔岳』の木村大作監督、「命をかけて作った」と熱弁。次回作にも意欲!?
これまでに『八甲田山』『火宅の人』『鉄道員(ぽっぽや)』など、名だたる名作を撮影してきた映画の名キャメラマンとしても知られる木村監督にとって、全国縦断キャンペーンを行うのは2度目。前作『劔岳 点の記』の公開前にも全国を1人でまわりPR。その全走行距離は実に2万キロ。27日にも及ぶキャンペーンをやり遂げている。
今回は2月21日に富山で初の試写会を行い、22日に富山県庁前で出発式を済ませると、そのまま全国へ向けて出発というスケジュール。その21日の試写会は、完成作を初めて一般の方向けに上映した回でもあり緊張の面持ちで臨んだ木村監督だったが、お客さんのあたたかい反応を肌で感じてか、「富山は第二の故郷だと思っています。ぜひ応援してください!」と挨拶し、来場した観客1人ひとりに特製の「春を背負って」名刺を手渡していた。
その翌日22日に富山県庁前で行われた出発式には、富山県の石井隆一(いしい・たかかず)知事、同県のゆるキャラ「きときと君」、さらに県庁観光課の女性3人も応援に駆け付け、石井知事は「本当に素晴らしい作品でした」と作品を絶賛。一方の木村監督は、現在74歳ながらも、年齢を感じさせない体力と精神力を武器に4月下旬に予定されている新潟でのゴールに向け、『春を背負って』への熱い思いを背負い、全国キャンペーンへと旅立った。
なお、木村監督は全国キャンペーン出発式に臨んだ際に、「『春を背負って』を見ていただいた方には、心あたたまる、さわやかな作品という声をいただきました。僕も自信をもって作り上げたこの作品を、富山を皮切りに4月下旬まで47都道府県をまわってきます。大変なときもあるかと思いますが、全国に映画の魅力、そして舞台となった富山の素晴らしさを感じてもらえるように頑張ってきます。また、富山に帰ってきます!それでは、行ってきます!」とのコメントを寄せている。
本作は標高3000mの立山連峰に立つ“菫(すみれ)小屋”を舞台に描かれる父と子、そして“家族”の物語。主演は松山ケンイチ。共演には蒼井優、豊川悦司、小林薫、檀ふみなど、若手からベテランまで日本映画を代表する演技派が集結している。
『春を背負って』は6月14日より全国東宝系にて公開となる。
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