エンターテインメント業界で活躍するプロデューサーを顕彰する第9回渡辺晋賞授賞式が3月2日にザ・プリンス パークタワー東京で行われ、音楽プロデューサーの松任谷正隆が授賞した。
授賞式で松任谷は「僕の一世一代の舞台にお集まりいただいてありがとうございます」と挨拶すると、「昨日(昨年の受賞者の)三谷さんの授賞式のビデオを一生懸命見て研究し、あれよりいいことをやってやろうと思ったんです。が、さすがに壇上に来たら飛びました。よく考えたら自分がこういう表舞台、晴れ舞台に立つのは初めてだということに気づきました」とコメント。
続いて「本当に今日は一世一代の日なので、うちのカミさんにも見せてやりたいです。今日はツアーなのでしょうがないんですが。本当に幸せです、ありがとうございました」と、妻ユーミンをネタにしながら授賞の喜びを語った。
また、手にしたトロフィーに関する質問には「奥さんの方は今までにたくさんもらっているので、奥さんのトロフィーと自分のトロフィーが比べられます。家に帰ったら、飾りたいと思います」と笑顔で答えていた。
この日は、第8回渡辺晋賞に輝いた脚本家の三谷幸喜と、松任谷が楽曲プロデュースをした縁で親交の深い女優の木村佳乃も登場。三谷は「音楽劇サザエさん」で一緒だったそうで、「脚本と作詞が私で、音楽全般を松任谷さんが担当した。私はそれまでに詞を書いたことがなかったので不安でしょうがなく、書いた詞を松任谷さんに見せたんですよ。そうしたら『とてつもない作詞家が現れた!』と褒めてくれた。名プロデューサーは褒めるのも上手いなと感じました」と裏話を披露。
花束贈呈で登場した木村は「松任谷さんには音楽活動をしている時に本当にお世話になりました。ロスにボイストレーニングに連れて行っていただいたり、グラミー賞にご一緒させてだいたり。あと、おばあちゃんっ子だった私の祖母がなくなったときに、『ララバイ・フォー・グランドマザー』という曲を作ってもらいました。(松任谷)由実さんが詞を書いてくれて。今でも私の宝物です。ご無沙汰だったのですが、本当におめでとうございます」と語っていた。
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