宮沢りえ主演『紙の月』が政情不安のタイでクランクアップ、これ以上ない表情見せる!
宮沢りえの7年ぶりの主演映画となる『紙の月』。大規模な反政府デモに揺れるタイのバンコクでロケが行われていたが、先月30日に無事、クランクアップした。
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角田光代の原作を映画化した本作は、平凡な主婦が起こした巨額横領事件を軸にしたサスペンスエンタテインメント。今年1月には原田知世主演でテレビドラマ化され好評を博しており、宮沢は年下の大学生と不倫し、矛盾と葛藤を抱えながら墜ちてゆく難しい役どころに挑戦。主人公をとりまく女性たちを小林聡美、大島優子が演じているのも話題のひとつ。
決して安全とは言えないこの時期のタイでの撮影を敢行した理由について松竹の池田史嗣プロデューサーは「元々、タイロケは実景のみとするつもりでした。しかしクランクイン後、宮沢りえさんと吉田大八監督の本作に賭ける熱意が現場で強く共鳴し、宮沢さんからの申し出でタイロケで芝居を取り入れることとなり、海外でオールアップを迎えることができました」と説明。また、「ラストシーンの撮影においては、もはや宮沢さんは監督に何も聞くことなくこれ以上ないほどの表情を見せ、また監督もあえて特段の演出も行うことなく、最高のシーンを撮ってくれました」と出来映えにも自信をのぞかせた。
一方、現在は編集に没頭する吉田大八監督は「クランクインからアップまで、2ヵ月にわたりカメラの前で宮沢りえをはじめとする素晴らしい俳優たちが身も心も振り絞って見せてくれた奇蹟の全てを、一滴も残さず映画に封じ込めたい!……そんなテンションで毎日編集中です」とコメントした。
当初は2015年の公開が予定されていた本作だが、撮影での手応えを感じた製作側の意向から、急遽、今年の11月に全国公開されることも発表された。
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