トム・クルーズが主演最新作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を引っさげ6月25日に来日。翌26日に大阪→福岡→東京の3都市を1日で回る日本縦断ツアーを行い、ラストの東京では六本木ヒルズアリーナでジャパンプレミアに臨んだ。
同作は桜坂洋の近未来小説を映画化したSFアクション大作。人類の軍事力では反撃する術がない対侵略者との戦闘で、決死の任務につかされてしまったトム扮するウィリアム・ケイジ少佐が一矢も報いることなく死んでしまうが、次の瞬間から彼は、自分が死んでは生き返り、戦ってはまた死んでいくという不可思議なタイムループの世界に囚われ、無限に続く戦闘を繰り返していくことになるというストーリー。
トムは、監督のダグ・リーマン、プロデューサーのアーウィン・ストフと共に会場に姿を現し、何度も何度も客席に向かって手を振り、会場を沸かせていた。また途中からは原作者の桜塚洋も登場した。
そんなトムと今回初めて仕事をしてみて「どんなところをすごいと思った?」という質問にリーマン監督は「みなさんはトム・クルーズが好きですか?」と逆質問。黄色い歓声が会場から上がると、照れ笑いするトムの横で監督が「と聞いたのも、僕が本当にトムを好きだからです。『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を見た後は、もっと彼を愛するようになるでしょう」とトムと映画の魅力をアピール。
さらに監督は「3年前にこの映画の撮影がされたときから、トムはこの映画を日本で公開する日をワクワクして待っているとずっと語っていました」と話し、「トム・クルーズと仕事がしたい。それが私の夢でした。今の夢は、また一緒に仕事がしたいに変わりました」と話した。
一方のトムもリーマン監督について「いつも素晴らしい映画を作り、どの作品も非常にユニークな特徴があって、彼の映画に出てくるキャラクターも好きです。もう何年も前から彼のファンでした」とコメント。「作っている最中は、日本の小説が原作なのだから、ここ(日本)に来て、この映画を見せる。その瞬間のことをずっと語り続けていました」と監督の話をなぞらえると、「本当に私にとって(今は)スペシャルな時間なんです。私にとってどんなに意味があるか、言葉では言い尽くせないくらい感動しております」とジャパンプレミアの感動を口にしていた。
また、今回のアクションシーンで一番苦労したことを聞かれると、40〜50キロもあるという機動スーツを挙げ「これを着て毎日アクションしてたわけです。冷蔵庫を背負って仕事をしていたようなものです(笑)」とコメント。さらに通訳の戸田奈津子もロンドンで機動スーツを着たと明かすと、戸田は「私なんか手も上げられないくらい重かったです」と答え、戸田同様着用したという原作者の桜塚も「すごい大変でした」と笑顔で振り返っていた。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は6月28日、29日に緊急先行上映。7月4日より全国公開となる。
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