ハリウッド俳優の結婚適齢期は50代？ブラピ＆アンジー挙式から考えるスターの結婚事情

2014.09.04

8月23日（現地時間）に南フランスで挙式していたことが明らかになったアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット。突然の結婚に世間は大いに驚かされた。

2004年に映画『Mr.&Mrs.スミス』で共演中から恋に落ち、ブラッドがジェニファー・アニストンと離婚後にカップルとなった2人は2006年、2008年に実子が3人をもうけ、養子3人と合わせて6人の子どもを育てていた。

しっかりとした家庭を築きながら、婚約したのは一番下の双子たちが4歳になった2012年、結婚はさらに２年後となったが、これは子どもたちが成長するに従って両親の結婚をせがむようになったからと言われている。もちろん、それだけが理由ではないだろうが、実のところ、互いに巨額の財産を持つ者同士の結婚は万が一の破局の際は泥沼化を招くことが多く、子どもをもうけても敢えて法的に結婚はしないカップルも多い。

たとえば、ジョニー・デップは14年間連れ添った後に破局したヴァネッサ・パラディと２人の子どもをもうけたが、結婚はしなかった。ナオミ・ワッツはリーヴ・シュライバーとの間に２人息子をもうけ仲むつまじく暮らしているが、結婚はしていない。『アメリカン・ハッスル』のエイミー・アダムスも婚約者との間に娘が誕生したが、結婚の予定はないと明言している。現在、妊娠中のスカーレット・ヨハンソンの婚約者もフランス人ジャーナリストだが、彼女も現時点で結婚の予定はないという。

ハル・ベリーは娘をもうけた当時の恋人だったモデル、ガブリエル・オーブリーとは婚約も結婚もしなかったが、わずか数年で破局を迎えたことを考えれば賢明な判断だった。もっとも、その後出会ったフランス人俳優のオリヴィエ・マルティネスとは結婚、46歳にして息子を出産している。この人となら大丈夫、と思える相手が見つかったのであれば、めでたい限りだ。

一方、婚約者と3人の子どもをもうけた後に結婚したマーク・ウォルバーグ、同じく2人の子どもをもうけた後に結婚したマシュー・マコノヒーのような例もある。彼らは結婚後にもそれぞれもう1人ずつ子どもが誕生し、円満な家庭生活を送っている。いかにもアメリカンな俳優である彼らが、奔放の果てに最終的には古き良きアメリカ家庭の理想へと回帰したのは何となく納得できる。

ブラピもまた、オールアメリカンなイメージの俳優だ。アンジーと出会ってからは公私ともに影響を受けてきたのは明らかだが、保守的な家庭に生まれ育った彼こそが、50歳を迎えて結婚を望んでいたのでは、という気がしなくもない。51歳のジョニー・デップも、ヴァネッサとの破局原因とも言われた23歳下のアンバー・ハードと婚約、ほぼ2年ごとに相手を変えながら独身を貫いてきたジョージ・クルーニーも9月に53歳にして結婚を予定している。

年齢を重ねても揺るがない地位を確立したハリウッドの大物スターたちにとって、50代は遅れて来た結婚適齢期なのか。10年後にはレオナルド・ディカプリオが彼らの仲間入りしていそうな気がする。