北野武監督が社会派ドラマに挑戦!? メインキャスト平均年齢72歳で「ボケ防止にちょうどいい」
北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』が来年4月25日に公開されることが決定。強面(こわもて)の大ヒット作『アウトレイジ ビヨンド』から一転、今度は元ヤクザのジジイたちが詐欺集団のガキたちに逆襲するコミカルな内容の物語であることも明らかに。特報映像も公開された。
金無し、先無し、怖いモノ無しのジジイたちがオレオレ詐欺をきっかけに世直しに立ち上がり、大暴れする本作。北野監督は「今回の作品はメインキャストが高齢なんで、作品の公開日までとにかく元気でいて欲しい。誰かの遺作になっちゃったりしないよう、皆さんの健康が心配でしょうがないね」と俳優を気遣い、「随所にギャグを散りばめ、コメディ・タッチに仕上げてあるから、世代を超えて楽しめる娯楽作品だな。笑ってくれればそれでいいよ」とアピールした。
主演の藤竜也は、今回の起用について「オファーの話をはじめて聞いたとき、監督ご本人とは面識もなかったので『出てくれ、出てくれ詐欺』かと思いましたね」とジョークで応じ、「北野監督はあまり指示を出さないので、自分のアンテナを鋭敏にしないといけないし、とても考えさせられました。ジジイたちにはボケ防止にちょうど良かったんじゃないかな」と撮影を振り返った。さらに「毎年、また来年の桜の花を見られるようにと思って生きている。来年は北野監督の作品と桜を一緒に見られるなんてとてもおめでたい気分です」と出演の喜びを口にした。
藤の子分を演じるのは近藤正臣をはじめ、中尾彬、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健、小野寺昭ら名優が勢揃いで、平均年齢は72歳!
北野監督が初めて社会派ドラマに挑戦か!?と思わせる内容でもあるが、森昌行プロデューサーは「この作品のストーリーの背景となっているのは、高齢化を迎えた今日とこれからの日本社会。エピソードとして描かれているのは、オレオレ詐欺をはじめとする高齢者を巻き込む組織犯罪といった社会問題。ついに北野監督が初めて現代日本にメスを入れた社会派の映画を完成させた!? そんなわけないでしょ……」と、あくまでもエンターテインメントであることを強調した。
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