『愛を積むひと』がクランクアップで佐藤浩市と樋口可南子がコメント!
2004年に出版され、翻訳本としては異例のロングセラーを続けているエドワード・ムーニー・Jr.著の「石を積む人」(「The Pearls of The Stone Man」)を原作に、舞台をアメリカから北海道に移して映画化される『愛を積むひと』。この作品が10月末に無事クランクアップを迎え、主演の佐藤浩市と樋口可南子から、クランクアップのコメントが到着した。
同作は北海道美瑛の丘を舞台に、妻の深い愛情により、夫やそこに住む人たちが未来へと踏み出して行くようになる姿を綴った感動作。第2の人生を大自然に包まれた美しい土地で豊かに過ごそうと、東京下町の工場をたたみ、北海道に移り住むことを決意したひと組の夫婦・篤史と良子が、瀟洒な家を手にいれ、ささやかながらも豊かな生活を満喫。
そんなある日、以前から患っていた心臓の病が悪化し良子が倒れてしまう。心配させまいと夫に病状も言わず明るくふるまう良子と、結婚以来毎年贈り続けていた一粒の真珠を今年も妻にプレゼントする篤史。2人は夫婦の幸せな時が続くことを願うが、その願いは叶わず、良子は最期のときを迎える。だが、悲しみにくれる篤史のもとに、ある日、良子からの手紙が届く、というもの。篤史を佐藤が、良子を樋口が演じている。
メガホンをとったのは、『釣りバカ日誌』シリーズなどで巧みな人間描写に定評のある朝原雄三監督。篤史と良子のかけがえのない一人娘・聡子に北川景子。更生を誓い、篤史の家の石塀作りを手伝う青年・徹に野村周平。誰にも言えない秘密を抱える徹の恋人・紗英に杉咲花、娘の将来を心配する紗英の母・美智子に吉田羊。頑固一徹な紗英の義父・熊二に柄本明と、ベテランから若手まで幅広い俳優が顔を揃える。
クランクアップに際し佐藤は「足掛け4ヵ月の撮影は、夏編と秋編との間が2ヵ月ぐらい空いていました。継続して撮影した方がメンタリティとしては楽な部分もあるのですが、今回は逆に時間が空いたおかげで振り返って整理することができ、俯瞰視できたので良かったな、と思いました」と振り返ると、樋口との共演については「昔の日本映画を知っている者同士ということで、安心してキャッチボールができました」とコメント。また、朝原組については「『釣りバカ日誌』で三國(連太郎)と一緒にやってきたスタッフが多いので、みんな僕の後ろに三國を見るだろうし、逆に言うと僕は朝原さん含めて、スタッフの後ろにまた三國を見る。そんな、普段なかなか無い相関性がありました」と語っている。
一方の樋口は「命の時間が長くないと知った妻は、残された時間をどう夫と過ごすのだろう? 自分のため、夫のため、娘のため、何をしたいのだろう? ロケの間、ずーっと考えていたような気がします。実は、石塀を夫に作って欲しいという希望を出すところが、とりわけ難しかった。この突飛な希望って大丈夫なのかなぁと思っていたのですが、浩市さんの石を積む姿を見ていたら、なんだか妙に納得してしまいました」と話すと、「演じ終えて、苦労はたくさんあったのに、純な気持ちを失わないこの夫婦は、つくづくいいなぁと思いました。純な夫婦。こうなりたいなー」とコメントした。
『愛を積むひと』は2015年初夏より全国公開となる。
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