イタリアきっての高級リゾート地アマルフィを舞台にしたサスペンス映画『アマルフィ 女神の報酬』(7月18日より公開)。イタリアでのテロ予告と日本人少女の誘拐事件が絡み合うスケール感あふれるストーリーで、日本映画としては初となる全編イタリアロケを敢行した大作だ。織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、中井貴一、福山雅治、そして世界の歌姫サラ・ブライトマンなど、豪華キャストの共演も話題のひとつ。ちなみに主題歌には、キャストでもあるブライトマンの名曲「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」が使われている。
4月30日、この映画の製作報告会見が開かれ、主演の織田をはじめ、天海、戸田、佐藤ら出演陣と原作者の真保裕一、西谷弘監督やプロデューサ−らが出席。イタリアロケの思い出や大ヒットへの期待などを語った。
フジテレビ開局50周年の記念企画で作られた本作。プロデューサーの大多亮は、「記念作品ということで、テレビドラマの映画化ではなく、オリジナルで作ろうと思った。製作費はフジテレビ映画史上最高額です」と語った。ちなみに、ただでさえ高額な予算は最終的に、「当初の予定通りオーバーしました(笑)」とのことだが、「けれど、お金をかけただけのことはあると確信しています」と出来映えをアピールしていた。
今回、織田が演じるのは、テロ回避のためにイタリアに派遣された外交官・黒田。「最初に話を聞いたときは、何て無謀な企画だと思いました。しかも、全編イタリアロケで、イタリア語をしゃべってくれ、と……」と苦笑い。台本を最初に読んだ時も、「ずいぶんイタリア語が多いなぁと思いました(笑)。(イタリア語は)カタカナの発音だから大丈夫だと言われたのですが、やはり大変でした」と苦労を振り返った。
「大ヒット作になればシリーズ化も。外交官・黒田にはぜひ世界中に行ってもらいたい」と期待を寄せる大多。織田も、「(黒田の役は)可能性を感じるキャラ。掘り下げていけば、どんなおもしろいものが出てくるんだろうと思います」と前向きな姿勢を示した。
昨年末から約3カ月間に渡りイタリアロケが行われたが、「みなさん、お正月返上だったので、お雑煮を作ったりしました」と天海。人気女優が直々に作ったお雑煮について、「とても美味しかったです」と織田が感想を述べると、天海は満面の笑みを記者たちに向け、「太字でお願いします」と、記事にするときには「美味しかった」を強調してもらえるようリクエストしていた。
長期ロケのため、お互いに交流を深める時間もあり、織田、天海、佐藤、福山という豪華メンバーで食事に行ったりもしたという。「見目麗しい景色でした。みなさん、多々、暴言もありましたが、楽しくお食事させていただきました」と満足そうな天海。佐藤は、織田の素顔について「意外とよくしゃべるし、明るいですよ」と誉めた一方、、「人の部屋に赤ワインこぼしていきやがって(笑)」と織田の粗相(そそう)を暴露。大先輩への失態について隣の織田は、苦笑いを浮かべ、「いや、まぁ、その……」とゴマかしていた。
そうそうたる先輩たちに囲まれてかなり緊張気味の戸田は、「イタリアでは無我夢中でやっていました。(現在、編集中だけれど)素晴らしい作品になると確信しています。風景もきれいで、たくさんの方々に楽しんでいただけるのではないかと思っています」と語った。
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