ソニー・ピクチャーズへのサイバー攻撃に北朝鮮が関与? 未公開作品も流出
アメリカのソニー・ピクチャーズのサイトがサイバー攻撃され、未公開作を含めた同社の映画がファイル共有サイトにアップされる事件が起きた。
・北朝鮮政治犯強制収容所から脱出した唯一の証言者の衝撃の映像を公開!
同社は今月25日(現地時間)に『The Interview』(原題)というコメディ映画の公開を予定しているが、この作品の内容が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を刺激し、同国の祖国平和統一委員会が映画製作側への懲罰をほのめかす警告を先月28日(現地時間)にウェブサイト上で発表していたことから、関与が疑われている。
『The Interview』はエヴァン・ゴールドマンとセス・ローゲンが共同監督をつとめ、セスとジェームズ・フランコが主演するコメディ作。北朝鮮の朝鮮労働党第一書記の金正恩へのインタビューが許可されたトーク番組のプロデューサーと司会者がCIAに雇われて暗殺を企てるという物騒な内容。
北朝鮮側は映画の予告編が公開された6月の時点ですでに「このストーリーは皮肉にも、合衆国政府とアメリカ社会が絶望的な状態であることを示している。外国の指導者暗殺についての映画はアメリカがアフガニスタン、イラク、シリア、そしてウクライナでしてきたことの鏡写しになっている。誰がケネディを殺したのかを思い出そう。アメリカ人だ。オバマ大統領はアメリカ軍に殺されないように気をつけるべきだ」と見解を示していた。
北朝鮮側は同作を「謀略映画」だとして、上映は北朝鮮に対する「極悪な挑発行為」「冒涜」と糾弾している。
流出した作品は現在日本でも公開中のブラッド・ピット主演作『フューリー』をはじめ、来月公開予定の『ANNIE/アニー』、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した『Mr. Turner(原題)』、『To Write Love on Her Arms』、『Still Alice』など。アメリカの業界誌「Variety」によると、先月30日の時点で『フューリー』だけでもダウンロードの回数は1,200万回を超えたという。
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