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先週は、撮影現場の性的なことに関するシーンにおいて、俳優と制作陣の間で調整する役割を担う「インティマシー・コーディネーター」の活動に焦点を当てたコラムが話題に。それに伴い、過去の映画界のハラスメントやMeToo運動に関する記事も再注目された。
現場で「絶対に煙たがられる」、確信した理由は…
現在、MeToo運動を皮切りにさまざまな課題を突き付けられている日本映画界。そんな日本の映画界に新たな風を吹き込む存在として話題となっているのが、インティマシー・コーディネーターの存在だ。いわゆる「ラブシーン」と呼ばれるような性的なことに関するシーンにおいて、俳優と制作陣の間で調整する仕事だ。
本コラムでは、日本初のインティマシー・コーディネーターとして活躍中の浅田智穂に話を聞き、自身の活動内容や現場での様子、そして今後の日本映画界に対する思いなどを語ってもらっている。
これまで監督や演出家とキャストの間に入る通訳として数多くの現場に携わってきた浅田が、初めてインティマシー・コーディネーターとして携わることとなったのがNetflix映画『彼女』だった。
映画業界のことをある程度知ってだけに、「絶対に煙たがられる」ことが想像できオファーを受けるか迷ったという浅田。しかし、「この職業に就くことで私でも何かを変えることができるのではないか、助けられる人がいるのではないか」という思いが、「やってみよう」と浅田を決意させる。
コラムでは、浅田が実際に現場に入ってどのような役割を果たしているのかなど、4回に渡ってお届けする。(「3」の掲載は8月10日に掲載予定)
・【日本映画界の問題点を探る 1】性的シーンで震える生身の俳優たち、守るための取り組みは始まったばかり
・【日本映画界の問題点を探る 2】ラブシーンの調整役インティマシー・コーディネーターは「人間の尊厳に関わる仕事」
ヌード撮影の時だけスタッフ増えた!?「こんなに人が必要?」と主演女優が苦笑い
上記のコラムを読んで、性的なシーンを撮影するときの現場の様子が気になった方は、こちらの柴田千紘のインタビューも読んでみてほしい。
元日本経済新聞の記者にして元AV女優という異色のキャリアをもつ鈴木涼美の著書「身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論」を映画化した『身体を売ったらサヨウナラ』で主演を務めた柴田。
柴田は、撮影時の様子について「ヌードの撮影の時、現場に人がすごく多かったんですよ。『まあいいや』って割り切っていたのですが「こんなに人がいる必要あるのかな」って思いました」と語る。センシティブな撮影シーンにおけるインティマシー・コーディネーターの必要性を改めて考えさせられる話だ。
・ヌード撮影の時だけスタッフ増えた!?「こんなに人が必要?」と主演女優が苦笑い
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