中谷美紀が思わず号泣！『繕い裁つ人』完成披露舞台挨拶

2014.12.12

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左から中尾ミエ、黒木華、三浦貴大、中谷美紀、片桐はいり、杉咲花、伊武雅刀、三島有紀子監督

講談社の女性マンガ誌「ハツキス」で連載中の同名人気コミックを映画化する『繕い裁つ人（つくろいたつひと）』。この映画の完成披露試写会が12月11日に新宿ピカデリーで行われ、4年ぶりの映画主演となる中谷美紀をはじめ、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、三島有紀子監督が登壇した。

・［動画］『繕い裁つ人』特報

本作は、神戸で祖母が始めた仕立て屋「南洋裁店」を受け継いだ2代目店主・市江が仕立てる“人生を変える一着”と、彼女を取り巻く人々の心の変化を描いた作品。主人公の市江を演じた中谷は「三浦さん演じる藤井に“頑固じじい”などと揶揄されるのですが、祖母が築いた洋裁店を受け継ぎ、ひたすらに仕事に向き合う市江ですので、愚直なまでに真っ直ぐに演じることを一番に考えて臨みました」と挨拶。

一方、市江の服に魅了された神戸大手デパートの服飾担当・藤井を演じた三浦は「市江のことを“頑固じじい”と例える一方で、実は藤井も頑固で市江と似ている部分があるのではないかと思ったので、そうした部分を伝えられるように演じました」と語った。

また、撮影で大変だったことを聞かれた中谷は「自分では一切ミシンはおろか、裁縫もしたことがなかった」とカミングアウト。それゆえに「すごく練習した」そうで、「ボタンを付けたり、真っ直ぐに縫ったり色々と。撮影の合間は縫うのが楽しくて自分でもミシンを購入したのですが、撮影が終わった今では一切触っていません（笑）。またやり直さなければですね」と話していた。

この日は、映画の内容にちなんで、それぞれが「今日のための特別な一着」を着て登場。長年の付き合いである友人に特注で作ってもらったという衣装を身にまとった中谷が、友人への感謝の気持ちと、この作品に出会えたことに感極まり、号泣する場面も見られた。

さらに中谷がこの日のために特注した衣装が1名様にプレゼントされることが発表されると、場内は大盛り上がり。中谷は「この映画を通して、自分の限界をちょっと違った視点で見てほしい。そうすれば、限界は限界でなくなるはず。この映画をみなさまの愛情で包んでいただけると光栄です」と話し、映画をアピールしていた。

『繕い裁つ人』は2015年1月31日より新宿ピカデリーほかにて全国順次公開となる。