【週末シネマリサーチ】
〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
2月28日〜3月1日のランキングは『アメリカン・スナイパー』がV2を達成。公開から9日間で早くも動員80万人、興収10億を突破した。鑑賞者の評価も高く、さらに数字を伸ばしそうだ。当欄で3位に予想した新垣結衣主演の『くちびるに歌を』は全国260スクリーンで動員約7万2000人、興収8300万で4位、5位予想のももいろクローバーZ主演の『幕が上がる』は5位。全国127スクリーンでの公開ながら、土日で動員約65000人、興収9200万を記録。興収では『くちびるに涙』を上回った。また7位には『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』がランクイン。全国13館という小規模ながら5万6000人という驚異的な動員数を記録。スクリーンアベレージでは断トツの1位。改めて「ガンダム」の人気を思い知らされる結果となった。
今週の注目は、シリーズ35周年を迎えた『映画ドラえもん』。3DCGアニメーションで挑んだ『STAND BY ME ドラえもん』を含めると、3作連続で初週50万人を突破。果たしてどれだけの動員を記録するか注目が集まる。
(※ランキングは観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)
【今週の予想】
◎『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』(東宝)
○『ソロモンの偽証 前篇・事件』(松竹)
▲『劇場版プリパラ み〜んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ』(エイベックス・ピクチャーズ)
×『妻への家路』(ギャガ)
×『劇場版 シドニアの騎士』(東宝映像事業部)
(◎:大本命/○:対抗/▲:一発あり/△:穴で/×:期待)
◎【1位予想】『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記』
「映画ドラえもん」シリーズ35周年記念作品。ひみつ道具「バーガー監督」でヒーロー映画を作ろうとしたのび太たちは、ひょんなことから本物のヒーロと勘違いされ、宇宙海賊により脅威にさらされているポックル星を守る使命を課されてしまう。
春休み恒例となった「映画ドラえもん」もシリーズ35周年を迎えた。神保町シアターでは「ドラえもん映画祭」が開催されるなど注目度も高い。本作のゲスト声優は観月ありさ、田中裕二(爆笑問題)、市村正親らが顔を揃える。観月は声優初挑戦。
初の3DCGアニメーションで展開された『STAND BY ME ドラえもん』(14年)は全国319スクリーンで公開され動員約55万人、興収7億6000万というスタートを切り、最終的にも83億を記録する大ヒットとなった。レギュラーシリーズを振り返ると『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』(14年)が全国361スクリーンで動員53万人、興収6億、『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(13年)が全国353スクリーンで動員59万人、興収6億6,700万、『映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマルアドベンチャー〜』(12年)が全国359スクリーンで動員48万人、興収5億5200万、『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団〜はばたけ 天使たち〜』(11年)が全国368スクリーンで動員39万人、興収4億4600万。すべて1位スタートという圧倒的な数字を叩きだしている。
シリーズ35周年に加え、今年はドラえもん新キャスト10周年。作品のクオリティやプロモーション展開から考えても、連続1位記録が途切れるとは考えづらい。単勝元返し級の大本命、初週60万人突破なるか!(…後編へ続く)
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