不眠症に悩む男女2人の高校生がつぐむ繊細な青春描く『君は放課後インソムニア』

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君は放課後インソムニア
『君は放課後インソムニア』

森七菜と奥平大兼がW主演をつとめる実写映画『君は放課後インソムニア』。2019年より週刊ビッグコミックスピリッツで連載中のオジロマコトによる漫画を、映画『東南角部屋二階の女』(08年)やテレビドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(21年)の池田千尋監督を務め、実写映画化した。

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森七菜、石川県七尾市での撮影は「想像をはるかに超える魅力的な毎日でした」

「富士山さんは思春期」、「猫のお寺の知恩さん」で一瞬のきらめきのような思春期を描ききったオジロマコトが手がける「君は放課後インソムニア」は、石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む高校生・中見丸太(なかみ・がんた)が、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で、同じく不眠症の曲伊咲(まがり・いさき)と出会うことから始まる青春ストーリーだ。

2019年に放送されたNHKの情報番組で「大人だってキュンキュン心が潤う青春漫画」と絶賛され、KANA-BOONのフロントマン・谷口鮪やお笑い芸人のケンドーコバヤシもテレビ番組でおススメの青春漫画として紹介するなど、各方面から熱い眼差しが注がれる注目の作品。2023年に放映予定のTVアニメ版はライデンフィルムが制作、若手気鋭の池田ユウキが監督を務め、すでにアニメファンからは放送を待ち望む声が高まっている。

W主演を務めるのは、2019年の大ヒットアニメーション映画『天気の子』(19年)でヒロイン・天野陽菜の声を務め、是枝裕和監督が総合演出・脚本を担当したNETFLIXシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(22年)で主演を務める森。不眠症に悩む女子高生・曲伊咲(まがり・いさき)を演じる。

同じく眠れない夜を過ごし、偶然にも天文台で伊咲と出会う男子高生・中見丸太を演じるのは、『MOTHERマザー』(20年)で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞、第63回ブルーリボン賞新人賞など新人賞を総なめし、第72回ベルリン国際映画祭でアムネスティ国際映画賞を授与した『マイスモールランド』(22年)で聡太役を演じた奥平。映画の主演は自身初となる。この2人が、物語の舞台でもある石川県七尾市を中心に撮影を敢行。幾分早く訪れた夏空と、海や山に囲まれた土地に流れる空気感の中、初々しさと芯の強さを兼ね備えた若き才能が池田監督演出のもと、細かく揺れ動く主人公の心情を体現した。

出演にあたって森は「中見や伊咲をはじめとする魅力的なキャラクターが過ごす時間は自分にとって憧れや理想のようなもので学生時代からずっとファンでした。もしこの作品を実写化するなら絶対参加したい、という気持ちが当時からありました。お話をいただいた時は驚きと、撮影が待ち遠しくてたまりませんでしたが、石川県七尾市での1ヵ月は想像をはるかに超える魅力的な毎日でした。とにかく景色が美しく、キャストのみなさんは漫画から飛び出てきたようで、私には眩しすぎました。あの子達が歩いた道を、みんなでたどってきました。とにかく原作を大切に抱いて進んだ1ヵ月でした。16歳のちっぽけな輝きが大きなオーラをまとう、そんな瞬間を感じていただけると思います」とコメント。

奥平は「まず一番最初にこのお話を聞いて台本を読んだとき、僕が演じる中見丸太だけでなく、登場人物全員に惹かれるものがありました。物語の雰囲気も色があって、とてもお芝居するのが楽しそうだなと思っていました。そしてクランクインして石川県の七尾市にお邪魔させていただいて、地域の皆さんがとても優しく、温かくて、すぐに七尾市が好きになりました。自分の学生生活では体験できなかったことを撮影を通して体験でき、他のキャストの皆さんもほんとにそのキャラクターが存在してるかのようにピッタリで、お芝居するのも楽しかったです」と語った。

『君は放課後インソムニア』は2023年より全国公開。

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