カンヌ映画祭、女性賛美で幕開け! 是枝監督『海街diary』にはパルム・ドール受賞の期待(後編)
(…前編より続く)
コンペティション部門の海外作品に出演している日本人俳優は、ガス・ヴァン・サント監督、マシュー・マコノヒー主演の『The Sea of Trees(原題)』の渡辺謙、台湾の侯孝賢監督の『黒衣の刺客』の妻夫木聡だ。
・カンヌ映画祭、女性賛美で幕開け! 是枝監督『海街diary』にはパルム・ドール受賞の期待(前編)
開会前から前評判が高いのは、前作『籠の中の乙女』で「ある視点」部門賞を受賞したギリシャのヨルゴス・ランティモス監督の『The Lobster(原題)』。近未来を舞台にした英語作品で、コリン・ファレルとレイチェル・ワイズが主演。もう1本は昨年のアカデミー賞外国語映画賞受賞作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』のパオロ・ソレンティーノ監督の『Youth(原題)』。悠々自適のリタイア生活を送る元オーケストラ指揮者の物語で、現在82歳のマイケル・ケインが主演し、ハーヴェィ・カイテル、レイチェル・ワイズ、ポール・ダノが共演。
さらに今回がコンペ部門4度目の出品になる中国のジャ・ジャンクー監督の『山河故人(原題)』。中国の“いま”を等身大の主人公で描いてきた監督が初の海外ロケにも挑戦し、過去・現在・未来という3つの時代の人間模様を描く意欲作。前作『罪の手ざわり』で脚本賞を受賞した監督がいよいよ最高賞、パルム・ドール受賞かとの呼び声もある。
同様の期待は、2013年に『そして父になる』で審査員賞を受賞した是枝裕和監督の『海街diary』にも寄せられている。14日(現地時間)の公式上映では上映後にスタンディングオベーションが送られ、カンヌに駆けつけた監督、主役の四姉妹を演じた綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが会場の熱気に感激した様子は日本でも報じられたばかりだ。
始まったばかりの映画祭には、早速特別上映作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を引っさげて主演のトム・ハーディやシャーリーズ・セロンが登場。シャーリーズは婚約のうわさもあるショーン・ペンと一緒にレッド・カーペットを歩いてフラッシュを浴びた。コンペ出品作からは『Carol(原題)』のケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、『Macbeth(原題)』のマイケル・ファスビンダー、マリオン・コティヤール、『Louder than bombs(原題)』、『The Sea of Trees(原題)』のナオミ・ワッツ、また長編監督デビュー作『A Tale of Love and Darkness(原題)』が特別上映されるナタリー・ポートマンなど、今年も豪華なスターたちが顔をそろえる映画祭は24日(現地時間)まで続く。
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