『きみはいい子』がモスクワ映画祭でNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞
第37回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門に日本から唯一出品されていた映画『きみはいい子』が、NETPAC賞(The Network for the Promotion of Asian Cinema/最優秀アジア映画賞)を受賞したことがわかった。
本作は、『そこのみにて光輝く』でモントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめ41もの映画賞に輝いた呉美保監督が、第28回坪田譲治文学賞、2013年本屋大賞第4位に輝いた中脇初枝の名著を映画化した作品。
高良健吾や尾野真千子らをキャストに迎え、虐待やいじめ、独居老人といった現代社会における子どもと大人の問題を描きながらも、「人が人を愛するということ」を真摯に、丁寧に紡ぎあげた映画だ。
モスクワ映画祭には、呉美保監督とエグゼクティブ・プロデューサーの川村英己が参加。6月23日に現地で会見を行い、本作のテーマについて呉監が「これは世界の誰にでも当てはまるテーマなんじゃないかと思っている。1つでも救いになったり、何かの一歩になるきっかけになれば」と語り、翌24日の公式上映終了後には、そんな呉監督のもとに大勢の観客が駆け寄り、「この映画を世界中の人たちに見てほしい!」、「これは世界中、どこの国にでも当てはまる」と、映画を見終えた感想を興奮気味に伝えていた。
『きみはいい子』は本日6月27日よりテアトル新宿ほかにて全国公開となる。
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