(…前編より続く)
○【6位予想】『それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ』
毎年この時期公開が恒例となっている人気アニメーション『アンパンマン』の劇場公開版第27弾。クリームパンダちゃんとコキンちゃん、拾ったランプから出てきた精霊ミージャの3人が繰り広げる冒険を描く。精霊ミージャ役の声優は元AKB48の大島優子。
人気コンテンツとして安定した集客が見込める『アンパンマン』。女優の井上真央、ますだおかだがゲスト声優として参戦した前作『それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い』は全国152スクリーンで動員5万9000人の4位と好成績。『それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ』(13年)、『それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島』(12年)もそれぞれ5位、4位と安定感抜群。
本作は約160館での上映。6月14日に行われた完成披露親子試写会では、大島優子が子どもたちの前でマジックを披露するなど、大いに盛り上げた。過去の結果から、5〜6万人の集客は外せないところだろう。
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▲【9位予想】『映画 ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』
イギリスの人気クレイアニメ『ウォレスとグルミット』に登場したキャラクター・ひつじのショーンを主人公にした初の長編アニメーション映画。
女優・木村佳乃がスペシャルサポーターに就任し、本作の魅力をアピール。プロモーションも積極的で、「エヴァンゲリオンモデル」や「シュガシュガルーンモデル」、「ハローキティモデル」のショーンが原宿に登場(6月12日〜6月25日まで)するなど話題を呼んだ。
劇場公開数は約150。可愛らしいショーンのキャラクターに、親子訴求というコンセプト。“映画館デビュー”というキーワードで「アンパンマン」との動員対決にも興味が集まる。
△【10位予想】『コードギアス 亡国のアキト 第4章「憎しみの記憶から」』
人気アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の舞台と同時代のアナザーストーリーを全5章に渡って描く『コードギアス 亡国のアキト』の第4章。
これまで1〜3章が公開されたが、第2章、第3章とも36館という劇場数ながら、オープニングで初登場10位にランクインしている。本作も36館での上映予定。他作品との兼ね合いもあるが、ランクインしてくる可能性は十分ある。
【注目シネマ】
×『シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島』
『世界名作劇場』の日本アニメーションが、創業40周年記念事業として、映画『STAND BY ME ドラえもん』の白組とタッグを組んで制作した劇場公開アニメーション作品。シンドバッドの冒険を3部作で描く。
日本アニメーションならではの少年・少女に夢を与える冒険物語。女優・薬師丸ひろ子が、シンドバッドの母親役で声優および劇中歌を担当することで話題になった。上映館は約100館とそろった。今週公開作品は親子向け作品が多く、毛色もそれぞれ違う。本作も『アンパンマン』や『ひつじのショーン』同様、その動向が気になる。
(文:磯部正和/映画ライター)
磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。
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