戦後70年を迎える今年、反戦のメッセージを壮大なスケールで綴った日本映画不朽の名作『人間の條件』全6部作が8月1日から7日の1週間、丸の内ピカデリー2にて一挙上映されることがわかった。
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原作は、自ら満州戦線に従軍した五味川純平の半自伝的名作で、1300万部突破のベストセラー。来年生誕100年を迎える、世界的巨匠・小林正樹監督のライフワークといわれる感動大作で、全6部作が1959年から61年にかけて劇場公開され、空前の大ヒットを記録。第23回ヴェネチア国際映画祭ではサン・ジョルジョ賞(銀賞)に輝いている。
この上映に、主人公の梶を演じた仲代達矢は以下のようなコメントを寄せている。
『人間の條件』では、戦争反対を唱えるヒューマニストであった梶という人間が、結果としては戦争に参加して死んでいくことになります。被害者が加害者になっていく、戦争に対する批判を持ちながら、加害者になっていくという一つの典型を描いている。当時の軍隊とはどういうものだったか、戦争とはいかなる悲惨なものであるか、戦争の中で、人間がどう変わっていくのか、という姿をリアルに、実に克明に描いた作品です。いま、集団的自衛権などと言って、色々と戦争の方向へ向いていくんじゃないかというきな臭い時、『人間の條件』を改めて見て頂くということは、非常にタイムリーなことだと思うんです。若い人にも是非見て頂きたいと思います。
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