終戦直後の日本にマッカーサー元帥率いるGHQが上陸。部下で日本通のボナー・フェラーズ准将に、天皇に戦争責任があるかどうかを極秘調査するよう命じることから始まる、戦後日本の運命を決定づける10日間を描いた『終戦のエンペラー』。この映画の記者会見が7月25日に日本外国特派員協会で行われ、プロデューサーで実の親子でもある奈良橋陽子と野村祐人が登壇した。
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会場となった日本外国特派員協会は、1945年11月、マッカーサー元帥の命令によって、連合国、中立国の記者、ジャーナリスト向けのプレスクラブとして設立され現在に至っている歴史ある団体。この映画への海外記者の注目度も高く、外国特派員協会に所属する記者をはじめ、総勢180名が集まった。
会見では、「昭和天皇を描くことにプレッシャーは感じなかったか?」という質問に、奈良橋が「今までは、天皇を描くときは、後ろ姿だけだったり、指先だけだったりという描き方をしていたかと思います。周りからは心配されることもありましたが、この映画は作られるべき映画だと思ったので、決断をしました」と回答。
プロデューサーとして実話を基にした作品を手掛ける場合、「フィクションは何%くらい入れるべきか?」と尋ねられると、奈良橋は「この作品は、ほとんどを事実に基づいて作りました。決して、1つの事柄だけを描いて、作品を盛り上げる気はありません」と答えた。
また、「プロデューサーとして、クリエイティブ部分にはどのくらい意見したり、関わったりするのでしょうか?」と聞かれた野村は「僕らともう1人のプロデューサーのゲイリー、そして監督のピーターの4人で話し合いながら作っていきました。トミーも『鼻やカツラを付けようか?』とまで言ってくれたんです。でも、見かけではなくて、僕らはエッセンスを入れてほしかったから『必要ない』と言ったんです」と述べると、「この映画に関わった全員が同じビジョンを持っていたんですね。今回は、グッドではなく、グレートにしたかったんです」と意気込みを語っていた。
『終戦のエンペラー』は7月27日より全国公開となる。
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