(…前編より続く)
○【3位予想】『ミニオンズ』
『怪盗グルー』シリーズに登場する黄色い生き物「ミニオン」たちを主人公にしたアニメーション映画。その時代のもっとも強いボスに仕えるミニオンたちが、最強のボスを探すために世界中を旅する姿をコミカルかつハートフルに描く。日本語吹き替え版の声を笑福亭鶴瓶、天海祐希らがつとめる。
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全米では、公開週に興収約1億1500万ドルを叩き出し首位発進。世界興収でも約3億9500万ドルを記録し、世界中で大ヒットしている。全米の数字は『怪盗グルー』シリーズでは最高額。日本でも『怪盗グルー』シリーズは安定感抜群。前作『怪盗グルーのミニオン危機一発』(13年)は全国626スクリーンで公開され、動員25万7000人、興収3億3600万円で1位、『怪盗グルーの月泥棒』は動員15万6000人、興収2億3500万円という結果を出している。
本作は約330館での公開。プロモーションやタイアップも積極的で、コンビニエンスストアのローソンでは「ミニオンズ バナナパン」を発売。7月21日は完成披露試写が行われ、笑福亭鶴瓶が、かつらをかぶって登場し話題に。公開直前の7月26日にはガッツ石松がバナナ片手に登場し「バナナ愛」を熱く語ったりと“夏休み”“子ども”というキーワードで作品の“ほのぼのムード”を強調している。強豪ひしめく夏休み映画だが、20〜25万人は期待したいところだ。
【注目シネマ】
×『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』
「ザ・ビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソンの半生を描いた物語。60年代の若きブライアンはポール・ダノ、80年代をジョン・キューザックがそれぞれ演じる。
公開時は10館にも満たない劇場数なので、ランキングに入ってくることは難しいが、ブライアン自身が本作を公認したことでも話題になった。「ザ・ビーチ・ボーイズ」としての栄光、そこからアルコールやドラッグに溺れ挫折。そして彼を救ったのは……。見ごたえのある人間物語だ。
(文:磯部正和/映画ライター)
磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。
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