(前編)東野圭吾原作&堤幸彦監督『天空の蜂』、ヒットの条件はそろった!

#週末シネマリサーチ

ヒットメーカーがタッグを組んだ『天空の蜂』
(C)2015「天空の蜂」製作委員会 
ヒットメーカーがタッグを組んだ『天空の蜂』
(C)2015「天空の蜂」製作委員会 

【週末シネマリサーチ】〜意外なところにヒットの秘密が!〜

週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?

9月5日から6日のランキングは、シリーズ完結編となる『アンフェア the end』が全国328スクリーンで動員21万4000人を記録し初登場1位。前作『アンフェア the answer』から動員数対比で90.8%と、やや数字を下げたが、4週続いた強力洋画勢から首位の座を奪った。当欄8位予想の『ピース オブ ケイク』は10位。全国158スクリーンで動員3万6000人は、予想をやや下回ったが、口コミの評判もよく、さらに数字を伸ばしそうだ。

今週は『天空の蜂』をはじめ、『キングスマン』、『ピクセル』、『カリフォルニア・ダウン』など3ケタ超えの上映館を確保した作品が公開。どんなランキングになるか注目だ。
(※ランキングは週末土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)

◎『天空の蜂』(松竹)
○『ピクセル』(ソニー・ピクチャーズ)
▲『カリフォルニア・ダウン』(ワーナー・ブラザース)
△『キングスマン』(KADOKAWA)
*『ガールズ・ステップ』(東映)

(◎:大本命 ○:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)
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◎【1位予想】『天空の蜂』
直木賞作家・東野圭吾が1995年に書き下ろした同名小説を、映画『イニシエーション・ラブ』の堤幸彦監督で映画化。原発テロをテーマに壮大な物語が展開される。江口洋介と本木雅弘の初共演も話題になっている。

東野圭吾原作の映画化はヒット作が多数。東宝とのタッグでは『真夏の方程式』(13年)が全国415スクリーンで動員36万3000人、『プラチナデータ』(13年)が全国310スクリーンで動員30万5000人、『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜者』(12年)が動員21万7000人という数字を記録している。本作は松竹配給だが、スケール感は勝るとも劣らない。堤監督も人間ドラマからエンターテインメントまで、幅広いジャンルでヒットを飛ばしている。

劇場公開数は約310と揃った。原発再稼働に揺れる現状、「原発テロ」というセンセーショナルな題材は大いなる注目を集める。エンターテインメント大作でありながら、メッセージ性も含まれる本作。8月20日に行われた完成披露イベントでは、江口洋介&森高千里夫妻の舞台裏でのやり取りを暴露し、大いに話題になった。15万-20万人の動員は十分期待できそうだ。(後編へ続く)

【週末シネマリサーチ】(後編)東野圭吾原作&堤幸彦監督『天空の蜂』、ヒットの条件はそろった!

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