二宮和也が「フェアリー和也」に改名!? 『母と暮せば』舞台挨拶
作家・劇作家として知られる故・井上ひさし氏が、広島が舞台の「父と暮せば」と対になる作品を長崎を舞台に作りたいと願っていたことを知った山田洋次監督が、その思いに応えようと映画化した『母と暮せば』。この作品の完成披露舞台挨拶が11月22日に丸の内ピカデリーで行われ、山田監督をはじめ、吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一、本田望結が登壇した。
・吉永小百合、息子役の二宮和也とはファーストネームで呼び合う仲!
本作は1948年8月9日に長崎で助産婦として暮らす母のもとへ、3年前に原爆で亡くしたはずの息子がひょっこり現れるというストーリー。
「亡霊が出てくるような映画は撮ったことがなかった」という山田監督は、「『雨月物語』という傑作を見返して、『こんな風にいかないな』などと思ったりしました。舞台は1948年ですので、今の長崎にない風景です。CGをどう使えばうまく表現できるのかも考えながら、セットとCGを駆使して再現しました」と振り返った。
亡霊になって登場する息子役を演じた二宮は「亡霊と言っても悪い霊じゃないですからね。吉永さんとの親子の関係など、監督と話して一緒につくり上げた作品です。楽しんでご覧ください」とコメント。
吉永は、司会から「亡霊の息子相手に演技をする難しい役どころでしたが、二宮さんのことを『一言でいえば天才』と仰っていました。どんな時にそう感じましたか?」と質問され、「監督の言葉をすぐに理解し、しなやかにその役をやってみせるところが、男性ですけれど、まるでフェアリーのようだなと思いました」と答えた。
これに二宮は「早速、フェアリー和也に改名しようと思います」とジョークを飛ばすと、「吉永さんはすごく優しくて、フェアリー情報を毎週更新してくれるんです。嵐の番組も見て下さって、どんどんどんどん情報をアップデートしてくださるのはすごいなと思いました」と続けた。
さらに司会から、本作の「母親のもとに死んだ息子が亡霊となって現れる」というストーリーにちなんで、「亡霊でもいいから会いたい人、または会ってみたい人はいますか?」という質問が。
山田監督は「妻を亡くしているので、やはり妻ですね」と答え、吉永は「事故のような形で父を亡くしていますので、父親です」と回答。二宮は「昔の有名人や、誰というより松竹第一号の映画撮影の現場などに興味があります」と話した。
また「太宰治に会ってみたいです」(黒木)、「僕は本名が佐藤なんですけど、源義経についていた佐藤忠信という人に会ってみたいです」(浅野)、「私が生まれたときから飼っていたワンちゃんが4年くらい前に亡くなってしまったので会いたいです」(本田)とそれぞれ答える中、加藤は「遠くない将来、亡霊になるんで、急いで誰かと会わなくても大丈夫です」と話し、笑いを誘っていた。
『母と暮せば』は12月12日より全国公開となる。
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