街で再会するキャラたちにワクワク
まこちゃん、はるちゃんにまた会える! 作品の公開が近づくとワクワク感も高まってくる。アニメはグッズやキャンペーン展開が盛んなのも嬉しいトコロ。今年の11月17日の橘真琴生誕祭は公開も近いというのにネット上での盛り上がりは少し欠けるように感じていたし、バカ笑いできるWEBラジオの「イワトビちゃんねる」の復活を期待したけれど行われないようだったが、山手線のラッピング車両が走ったり、ローソンでキャンペーンが始まったりと街で見かけると体温が一気に上昇する。『映画 ハイ☆スピード!−Free! Starting Days−』が公開されるのだ。
『映画 ハイ☆スピード!−Free! Starting Days−』は2013年7月から第1期『Free!』が、翌2014年7月から第2期『Free!-Eternal Summer-』が放送されたテレビアニメシリーズの映画版。水泳のメドレーリレーでチームを組んだ男の子たちの個々の悩みと絆の素晴らしさを爽やかに描いた青春スポーツアニメだ。
テレビアニメシリーズでは、小学生時代に同じスイミングスクールでチームを組んだ男子たち数名が高校で再会し、新たなメンバーとともにメドレーリレーに挑んでいくさまが描かれた。もともと、TVアニメシリーズ自体は京都アニメーション大賞奨励賞を受賞したおうじこうじ原作によるライトノベル「ハイ☆スピード!」を原案として製作されており、このライトノベルでは小学生時代が描かれている。
そして、今回の劇場版『映画 ハイ☆スピード! −Free! Starting Days−』はライトノベルの続編「ハイ☆スピード!2」を原作としており、中学生時代が描かれている。ちょっとややこしいが、物語時系列にするとラノベ「ハイ☆スピード!」:小学6年生、ラノベ「ハイ☆スピード!2」≒『映画 ハイ☆スピード!−Free! Starting Days−』:中学1年生、テレビアニメシリーズ『Free!』:高校2年生、『Free!-Eternal Summer-』:高校3年生となる。
ラノベとアニメでは登場人物が割愛されたり、人物関係や設定に微妙に違和感があったりする。とくにテレビシリーズはラノベを原案とし、テレビシリーズのオリジナル・キャラが登場するわけだから、ある程度は別物と考えていいのだろう。テレビシリーズの高校時代では、主人公たちは水泳から遠ざかっていた過去を経て再び水泳に戻ってくるわけだから、映画版の中学時代のあと主人公たちは水泳から遠ざかるということになるわけで、そこも若干の違和感がある。
テレビシリーズは“Free!”とタイトル変え、今回の映画版では原作の“ハイ☆スピード!”のほうをメインに使っていることにもテレビシリーズとは少し距離を置きたいという製作者の気持ちが表れているのもかもしれない。それだけに予備知識なしに映画版だけを見ても十分楽しめる内容にもなっている。
まあ、ラノベ「ハイ☆スピード!」をそのままアニメ化すると小学生男子が主人公となって、もろにショタコン向けになりそうだから、テレビシリーズの主人公を高校生男子にしてアニメ化したのは正解だろう。(中編へ続く…)(文:入江奈々/ライター)
・【元ネタ比較】中編/男の子たちの青春と水しぶきがまぶしい人気アニメ劇場版『ハイ☆スピード』
・【元ネタ比較】後編/男の子たちの青春と水しぶきがまぶしい人気アニメ劇場版『ハイ☆スピード』
『映画 ハイ☆スピード!−Free! Starting Days−』は12月5日より全国公開される。
【関連記事】
・【週末シネマリサーチ】大作揃いも『007 スペクター』の首位は鉄板か!? 穴は大人気アニメ「Free!」の映画化『ハイ☆スピード!』
・【元ネタ比較】胸キュン純愛 vs ドスケベ下ネタ! 今旬の中川大志・森川葵が真逆の2本で共演
・【元ネタ比較】のっけから興奮しっぱなし!『バクマン。』の漫画愛と青春ドラマ
・【元ネタ比較】元極道の法律家が弱者の味方として奮闘する『びったれ!!!』
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
【舞台挨拶あり】齊藤工が企画・プロデュース『大きな家』公開直前舞台挨拶付試写会に15組30名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.22 -
『型破りな教室』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.29