「レ・ミゼラブル」コゼット役などを演じてきた若井久美子、映画のヒロイン役に「新鮮でした」

2015.12.13

映画『森のカフェ』の初日舞台挨拶が12月12日にヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、主人公の哲学者を演じた管勇毅、ヒロインを演じた若井久美子、2人の友人として登場する橋本一郎、伊波麻央と、脚本も手がけた榎本憲男監督が登壇した。

本作は、論文が書けない若手の哲学研究者が、気晴らしに近所の森に出かけてノートを広げていると、突如、見知らぬ女が現れ『森のカフェにようこそ』と言って、無理矢理コーヒーを飲まされるところから展開する。

初主演をつとめた管は、この役を射止めた経緯について「（本作にも出演している）友人の橋本くんが監督に脚本を読ませてもらったら、論文が書けない哲学研究者というイメージが僕だったようで、『僕のことが思い浮かんだ』と電話をいただいたのが最初です。監督に僕を推してくれたおかげなので、嬉しいですね。演じるにあたり、できるだけたくさんの哲学書を読んで、たくさん知識を吸収しようと思いました」とコメント。

ミュージカル「レ・ミゼラブル」のコゼット役などを演じてきた若井は「舞台を中心に活動してきたので、目の前にお客様がいるという“生”は経験していましたが、映像は環境が全く異なり、カメラを意識しながら演じなければいけません。本当に新鮮でしたし、楽しかったです！」と話した。

また、前作、前々作も榎本監督作品に出演している橋本は「監督には独特の演出法があり、『セリフの音が違う、半音あげてくれ』などと指示されるのです。監督の中に、画・カットのビジョンが明確にあるのだと思います。撮影のたびに、監督のその確度はあがっているなあと思っていましたが、完成した映像を見たときにさらに実感しました」と語り、「いつもはCM・写真・広告など短い時間でおさまる仕事が多い」という伊波は、「今回初めて映画撮影を体験して、長い期間、キャストやスタッフのみなさまと作っていくことを経験しました。“一体感”があり、映画に現場が反映されるのだなと思いました」と話していた。

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