嵐の松本潤主演、有村架純がヒロインを演じ、2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位に輝いた島本理生原作の同名恋愛小説が『ナラタージュ』として映画化されることがわかった。
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原作「ナラタージュ」は、第25回野間文芸新人賞を最年少で受賞した島本が、20歳の若さで執筆した、狂おしいほど純粋に禁断の恋に落ちる2人を描いた恋愛小説。「ナラタージュ」(映画や演劇において人物の語りや回想によって過去を再現する手法)というタイトル通り、ヒロインの回想によって構築されたこの小説は、スキャンダラスな内容ながらも第18回山本周五郎賞候補にも選ばれ、発売当時の文学界に大きな衝撃を与えた。
メガホンをとったのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』などで恋愛映画にも定評がある行定勲監督。原作の発売から11年。長年に渡り映画化を熱望し、企画・構想を温めてきた。
高校教師と生徒として出会った2人が、時が経ち再会した後、決して許されはしないけれど、一生に一度しか巡り会えない究極の恋に落ちるというストーリーで、眩いばかりの2人の思いが放つ光と、思い合うほどに濃くなる純愛の陰影を同時に描き出す。
松本が演じるのは許されない恋に悩みながらも思いに抗えない主人公の高校教師・葉山貴司(はやま・たかし)役。有村が、その葉山を全身全霊で愛する20歳の工藤泉(くどう・いずみ)役に扮する。
松本は「行定監督がこの映画で描きたいと仰ったテーマに強く共鳴し、ただいま撮影に参加させてもらっています。恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うモノだと思います。でも人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるモノだと信じています。有村さんと一緒に、清らかであるのと同じ程、苦しい心模様を表現していきたいです。キャスト含む、全スタッフ一丸となって頑張ります」とコメント。
有村は「出演が決まってからとても楽しみにしていました。新しい環境での撮影に『刺激的な夏になる』と感じております。この作品は普遍的な愛を描いていきます。大人とか子どもとか関係なく一人の女性として一人の男性に愛を注いでいくのですが、そのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います」と述べている。
『ナラタージュ』は7月初旬にクランクイン。2017年秋に全国公開予定となっている。
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